- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県西郷村
- 広報紙名 : 広報にしごう 令和7年9月号
■今回のテーマ「血糖値とHbA1cについて知ろう」
令和6年度特定健診受診者において、有所見(数値異常がある)項目があった方の割合は下記の表のとおりで、LDLコレステロールが高い方が最も多く、次いで「HbA1c」が高い方が多い結果となりました。この「HbA1c」という言葉を、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は血糖値とHbA1cについてお伝えします。
・令和6年度特定健診の結果より
○HbA1cとは
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、血液中の「ヘモグロビン(赤血球の中のたんぱく質)」と「糖」がくっついたものの割合を%で表したもので、過去1~2ヶ月の血糖値を表す数値です。
※HbA1cの値は、糖尿病の状態を評価するために用いられています。
○血糖値とHbA1cの違い
血糖値はその時の「体温」のようなもので、すぐ上がったり、下がったりします。一方、HbA1cは「平均体温」のようなもので、日々の血糖の積み重ねが反映されます。
○血糖値・HbA1cが高い状態が続くと起こること
血糖値が高いと、血液が“甘い砂糖水”のようになっている状態です。この“砂糖”の多い血液がずっと流れていると、血管の壁が炎症を起こし、硬く(動脈硬化)なったり、もろく(破れやすく・つまる)なってしまいます。結果として、以下のような症状を引き起こす場合があります。
・細い血管が傷ついた場合…失明(糖尿病網膜症)、腎不全・人工透析(糖尿病性腎症)、手足のしびれ(糖尿病性神経障害)
・太い血管が傷ついた場合…心筋梗塞、脳卒中
○血糖値・HbA1cを上げない!毎日の生活でできること
(1)食べ過ぎに注意(適量を守って、腹八分目)
(2)食事の時間は毎日同じに(食事の時間がバラバラだと血糖値が乱れやすい)
(3)野菜を先に食べる(食物繊維が糖の吸収をゆるやかにする)
(4)適度な運動をする(食後の軽い運動、筋トレや有酸素運動)
次回は、「腎機能障害」をテーマにご紹介します。
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