くらし 第4回双葉町議会定例会 行政報告(1)

12月11日招集の令和6年第4回双葉町議会定例会で伊澤史朗町長が行政報告を行いました。その内容をお知らせします。

■9月定例会以降の行政報告

▽双葉町敬老会
9月13日、いわき市植田町の「八幡台やまたまや」において、双葉町敬老会を開催し、県内外から約100名の方に参加いただきました。式典では3組の金婚夫婦に福島民報社から表彰状と記念品が贈られました。
敬老会式典後には、行政区に分かれて昼食交流会が行われるとともに、双葉町芸術文化団体連絡協議会の標葉せんだん太鼓保存会、コーラスふたば、JAスマイル大正琴の演奏が披露され、参加された皆さんは、楽しいひとときを過ごされていました。

▽企業立地協定締結
9月27日、中野地区復興産業拠点へ立地する株式会社田中と企業立地協定を締結しました。これによりまして、計24件の立地協定を締結しております。

▽新成人チャレンジ事業
9月28日、29日、今年度18歳から20歳を迎える町民の皆さんを対象に、まち歩きや参加者同士の交流を通じて、ふるさと双葉町を感じてもらうことを目的とした「新成人チャレンジ事業〝ふるさとを、見よう〞プロジェクト」を実施しました。県内外の避難先から20名の方に参加いただき、双葉町内の復興状況や、ふたば幼稚園旧園舎など震災当時のまま残っている建物を見学しました。また、町内で活動する若い世代の町民との交流会も開催し、参加者からは「双葉町が故郷だという気持ちが芽生えた」との声も聞こえ、ふるさと双葉町を感じていただくことができました。

▽町内視察
10月5日、武藤容治経済産業大臣が、11月6日には伊藤忠彦復興大臣と輿水恵一復興副大臣が、11月18日には大串正樹経済産業副大臣が就任あいさつのため来町されました。意見交換の中で、帰還困難区域全域の避難指示解除を実現するため、特定帰還居住区域のインフラ整備に必要な支援や第二期復興・創生期間以降の財政支援などを強く要望いたしました。

▽ふーふーふーふたばフードフェス
10月5日、6日、産業交流センター前において「ふーふーふーふたばフードフェス2024」を開催しました。県内外のグルメを楽しめる約30ブースの出店とステージイベントが行われ、雨模様の中ではありましたが、2日間で約11,000名の来場者により大いに賑わいました。

▽園舎・校舎見学会
10月5日、6日、今後解体を予定している、ふたば幼稚園旧園舎と双葉中学校旧校舎の見学会を実施しました。
県内外から約400名の方に参加いただき、参加された方は当時の様子とともに思い出をたどり、友人たちや恩師との再会の喜びを分かち合いながら、かつての学び舎との別れを惜しんでいました。

▽町政懇談会
10月8日から10月24日まで県内外11会場において「町政懇談会」を開催しました。計11回開催し、159名の町民の皆さんに参加いただきました。
今回の町政懇談会では、私から町の復興に関する取り組みを報告した後、担当課長から町内の復興状況や特定帰還居住区域復興再生計画、住宅再建支援事業などについて説明を行い、町民の皆さんから町政全般に対するご質問やご要望、ご意見などをいただきました。町政懇談会で出されたご意見などは、町議会などで内容を報告するとともに、今後の町政運営に生かしてまいります。

▽第58回双葉町町民体育祭
10月12日、東日本大震災・原子力災害伝承館のアーカイブ広場において、「第58回双葉町町民体育祭」を開催しました。震災後は「ふたばスポーツフェスティバル」として継続してきましたが、今年度から名称を「町民体育祭」に戻して再開することができました。
当日は、晴天の中、避難先から参加された方や、町内に移住された方など、約180名の方が参加し、参加者全員で体を動かすことで、健康増進の一助とともにスポーツを通じた交流を深めることができました。

▽水稲試験栽培
10月中旬、避難指示が解除された上羽鳥地区と水沢地区のコメの試験ほ場2カ所で放射性物質検査のため一部収穫しました。
当町では、東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故以降、一部の野菜の出荷制限は解除されたものの、コメの作付制限が続いております。昨年度末に一部の農業用水利が復旧したことから、それぞれ約10アールの試験ほ場に福島県オリジナル品種である「天のつぶ」の苗を作付けしました。収穫したコメの検査を行ったところ、一般食品の放射性セシウム濃度の基準値未満となり、安全性が確認されました。来年度以降も、町内でほ場を変えながら試験栽培を継続し、コメの出荷ができるように取り組んでまいります。