- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県双葉町
- 広報紙名 : 広報ふたば 2025年4月 災害版 No.167
2月16日から22日まで、双葉中学校の代表生徒5人と伊澤史朗町長、舘下明夫教育長、山本眞理子教育長職務代理者ほか双葉町生徒海外派遣団がイギリスを訪問しました。
■友好都市締結に向けて
2月19日、伊澤町長と舘下教育長ほかは、一昨年、昨年に続き双葉町外国語指導助手(ALT)のアンソニー・バラード先生とフィリップ・ジェリーマン先生の出身地である英国のキングストン・アポン・ハル市及びビバリー町を表敬訪問しました。ハル市のマーク・コリンソン市長は友好都市締結に前向きな姿勢を示し、将来双葉町を訪れたいと話しました。ビバリー町では、友好都市締結に向けた覚書に伊澤町長とアリソン・ヒーリー副町長が署名し、友好関係を継続・発展させていくことを確認しました。
また、ビバリー町の学校を統括する行政機関を訪問し、生徒同士の交流について協議しました。代表のヴィクトリア評議員は「双葉町の生徒との交流は、ビバリー町の生徒にとってたいへん有意義なこと」と話し、オンラインを活用した交流など活発な意見交換の時間になりました。
2月18日には、在英国日本国大使館の鈴木浩駐英大使を表敬訪問し、伊澤町長から友好都市締結に対する思いや一昨年からの訪英の経緯などを報告しました。
■生徒海外派遣事業
双葉中学校の代表生徒5人は、2月17日から19日までロンドン市内の家庭に2泊3日のホームステイを行いました。現地の家庭で生活文化の違いを学び、英語を使ったコミュニケーションやホストファミリーとのあたたかい交流など、生徒たちにとってたいへん貴重な体験となりました。
18日、大英博物館での研修後、ロンドン日本人学校を訪問し、英国で生活している生徒達とお互いに住んでいる町や学校について紹介するなど、同じ日本人でも遠く離れた場所で暮らす同年代と話すことで、生活や文化の違いについてより理解を深めました。
19日、ハル市とビバリー町を訪問し、それぞれALTの案内のもと研修を行いました。ビバリー町では、覚書締結の会場に同席し、フィリップ先生の家族と交流しました。
20日は、事前学習で決めたコースでロンドン市内研修を行いました。水上バスや地下鉄を使い、ビッグベン、バッキンガム宮殿の見学や露店が密集している市場(バラマーケット)での買い物などを楽しみました。
■オックスフォード大学訪問・伊澤町長講演
2月17日、伊澤町長は、オックスフォード大学プラヴァトニク公共政策大学院において、「双葉町の復興の現状と課題」について講演を行いました。日本や世界各国からの留学生を含む約50人の学生と教員が聴講し、前例のない困難に直面した際のリーダーとしての心構えなど多く質問が寄せられ、ひとつひとつ丁寧に答えました。
講演に先立ち、派遣団は構内のクライストチャーチ(英国の首相を多く輩出している名門の寮)で、歴史ある建造物、「ハリーポッター」の舞台のモデルやロケ地になった食堂、図書館や博物館などを見学しました。