くらし 令和7年第3回双葉町議会定例会 行政報告

9月4日招集の令和7年第3回双葉町議会定例会で、伊澤史朗町長が行政報告を行いました。その概要をお知らせいたします。

■6月定例会以降の行政経過

▽双葉郡スポーツ大会
7月5日、楢葉町をメイン会場として、令和7年度双葉郡スポーツ交流大会が開催されました。双葉町からは、毎年出場している野球やバレーボール、剣道、バスケットボールに加え、今年度新たにソフトテニス、サッカー競技に出場し、ソフトテニスが優勝、バレーボールとサッカーが準優勝の成績を収めました。選手の皆さんの力強いプレーに大変勇気づけられたところであります。

▽立地協定25社に
7月7日、中野地区復興産業拠点への立地を予定しているライノジャパン株式会社と企業立地協定を締結しました。これによりまして25件の立地協定を締結しております。

▽立入規制緩和に向けて
7月19日、特定帰還居住区域における立入規制緩和に関する住民説明会を開催し、対象となる下長塚、三字、羽鳥行政区の皆さんへ立入規制緩和制度の概要についてご説明し、立入規制緩和後の防犯や放射線防護対策、バリケードの位置等についてご意見をいただきました。
皆さんからのご意見を踏まえ、引き続き国と協議を進めてまいります。

▽住環境の向上進む
8月1日、役場庁舎北側の公設商業施設にイオン東北株式会社が運営する「イオン双葉店」がオープンいたしました。震災後初めてのスーパーマーケットであり、町内の生活環境が向上し、町に賑わいをもたらす中核になるものと期待しております。
また同日、一般県道井手長塚線・長塚跨線橋の開通式が行われました。これにより、常磐自動車道常磐双葉インターチェンジから町の復興産業拠点へのアクセスが向上し、復興をさらに加速させる大きな一歩となりました。

▽子ども交流事業
8月4日から6日まで、友好町である京都府京丹波町から中学生・高校生代表の生徒8名と畠中町長、松本教育長を始め町関係者7名の皆さんが来町し、京丹波町・双葉町子ども交流事業を実施いたしました。初日の開会式では、京丹波町と町立学校の生徒たちと復興までの道のりや双葉町の現状・課題などについて意見交換を行いました。2日目は町立学校仮設校舎を訪れ、町立学校の児童・生徒と学校生活の紹介やスポーツを通して交流を図り、親睦を深めました。

▽復興前進に向けた要望
8月7日、大熊町と合同で要望活動を行うため、復興庁や経済産業省、環境省、自由民主党東日本大震災復興加速化本部、公明党東日本大震災復興加速化本部を訪問しました。
要望活動では、特定帰還居住区域における除染等の実施、第2期復興・創生期間以降の財源確保、ALPS処理水の確実で透明性のあるモニタリング、多様なニーズに応える住宅支援策の拡充、除染土壌の県外最終処分に向けた取り組みの実施などの重点課題について要望いたしました。

▽早急で確実な賠償を
9月1日、原子力損害賠償紛争審査会の大村会長ほか7名の委員による現地視察と意見交換が行われました。今回で9回目となる現地視察では、帰還困難区域の石熊地区にある除去土壌仮置場をご覧いただきました。
その後、双葉町役場において、「原子力損害賠償紛争審査会の今後の審議に向けた要望書」を町と議会の連名で岩本町議会議長とともに大村会長へ手交いたしました。
私から特に避難費用及び日常生活阻害慰謝料の賠償となる期間は、少なくとも当町の特定復興再生拠点区域が避難指示解除された令和4年8月30日とするよう見直しを強く申し入れました。
審査会に対しては、今後も町民一人ひとりの被害に対する早急かつ確実な賠償と生活再建の実現に向け、誠意ある対応をするよう引き続き求めてまいります。