- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県守谷市
- 広報紙名 : 広報もりや 2025年7月号
■過去レジデンス参加アーティストのオル太が、国際芸術祭あいち2025に参加します!
今回は、2020年から2021年にかけてレジデンスプログラムに参加した「オル太」の活動と、その後の活躍を紹介します。オル太は2009年結成のアーティスト・コレクティブ(集団)で、アーカスでは《耕す家:不確かな生成》というプロジェクトに取り組みました。その活動はアーカススタジオだけでなく、守谷市民から借り受けた耕作放棄地にコンポストトイレやベッドといった生活に必要な最低限の設備を備えた仮設の家をつくり、その家を拠点に不耕起栽培という農法に挑戦するというものでした。その環境や土壌に寄り添った耕さない方法を実践することで、オル太は、高度に産業化した農業とは別のモデルを提案したのです。《耕す家》を訪れた人は、オル太のメンバーに歓迎され、畑でとれたニンジンやマリーゴールドのお茶を振る舞われ、畑作業や食事をともにしたり、収穫した野菜をお裾分けしてもらえることもありました。協力者や訪問者、そして近隣住民と関係を持ちながら、畑から持続可能な人間生活について考えるプロジェクトでした。来る10月、そんなオル太が国際芸術祭あいち2025で新作舞台《Eternal Labor(エターナル・レイバー)》を発表します。あいち国際芸術祭は、2010年に始まったあいちトリエンナーレを前身とし、国内外から注目を集める現代美術の国際芸術祭です。今回は、アジア、中東、アフリカ、中南米など非欧米圏のアーティストが多数参加します。オル太の新作舞台は「女性」や「労働」をキーワードに構成される予定です。進化するオル太の活動が今後も楽しみです。
問合先:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
【電話】46-2600 (10:00~18:00)
【メール】[email protected]