文化 歴史にふれる

■市内最古のソメイヨシノ「下大津のサクラ」
○ソメイヨシノとは
ソメイヨシノは、エドヒガン系のサクラと、日本固有種であるオオシマザクラの雑種の交配で生まれた園芸品種で、江戸時代中期から末期にかけて生み出されたと考えられています。その後、江戸末期から明治にかけて江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込周辺)に住んでいた造園師や植木職人によって育成され、植木商の手によって広まっていきました。
はじめは、サクラの名所である大和の吉野山にちなんで「吉野」や「吉野桜」として売られていたようです。その後、ヤマザクラとは異なる種であることが判明し、混同を避けるため生まれ故郷の染井村の名を取り「染井吉野」と命名されました。

○下大津のサクラ
「下大津のサクラ」は、下大津コミュニティステーションの近くに所在するソメイヨシノの古木です。
明治36年(1903)、下大津尋常高等小学校(旧下大津小学校の前身)が開校し、翌年明治37年(1904)に「下大津のサクラ」が校庭に植えられました。
樹齢についての確実な資料はありませんが、昭和31年(1956)発行の『出島広報』には「樹齢七十余年」と紹介されています。植樹された際、既に5~6歳のサクラであったという伝聞もあり、その樹齢は120年を超えていることになります。
力強い樹幹と、広く張った樹枝は古木としての風格があり、満開を迎えた様子は、まるで雲海かのように幻想的なものです。例年、地元有志を中心に結成された「下大津の桜保存会」によって、開花時にライトアップを実施しています。見学に訪れてみてはいかがでしょうか。

問合せ:歴史博物館
【電話】029-896-0017