文化 【水族館の生き物紹介】湖畔(こはん)の学(まな)び舎(や) かすみがうら市水族館

■実は大人しい魚「ピラニア」
今回は、当館の外来生物エリアにて展示しているピラニア・ナッテリーを紹介します。この魚は、南米のアマゾン川を代表する熱帯魚です。
体長は小型の種で15cm、大型種では60cm程になり、ピラニア・ナッテリーは緑と赤に輝く鱗を持ちます。また、ピラニアという名前は、現地の言葉で「歯のある魚」からきており、鋭い歯と強靭な顎をもつ魚で「凶暴な魚」「血で興奮する危険な生き物」といった印象を持たれがちです。
しかし、実は警戒心が強く、臆病な性格であると考えられています。エサも虫や魚が主食で、自分よりも大きな生き物を狙うことはあまりないとされており、イメージにあるような人を襲うといったことはまずありません。
ピラニアにはファンも多く、ペットとして飼育されることもあります。実はピラニアは、霞ヶ浦でも発見された記録が残っています。ペットとして飼育されていた個体を放流したものだと考えられます。寒さには弱い魚なので、日本の霞ヶ浦のような環境では冬の寒さに耐えることは出来ず、他の外来生物のように繁殖して生態系に大きな影響をもたらす可能性は極めて低いですが、ペットとして飼育するのであれば最後まで責任をもって飼育するというルールを守りましょう。
今回ご紹介したピラニアをはじめ、当館では数種類の熱帯魚を飼育しています。ぜひ機会がありましたらお立ち寄りください。

問合せ:かすみがうら市水族館
【電話】029-896-0722