文化 歴史にふれる かすみがうら市市民学芸員の会をご紹介

今月は「かすみがうら市市民学芸員の会」をご紹介します。同会は、歴史博物館講座「市民学芸員養成講座」の修了者のうち希望者からなる団体です。平成20年に初めての市民学芸員が誕生し、その後、平成23年に「市民学芸員の会」が結成され、現在は33名で活動を行っています。
主な活動として、史跡・文化財などの周辺の整備をしており、国指定文化財「椎名家住宅(加茂地区)」の清掃・除草作業と市指定文化財「崎浜横穴群(加茂地区)」の除草作業を毎月行っています。
また、安食・宍倉地区にまたがった風返古墳群では、3基の大きな古墳の草刈りを行っています。令和5年度に出土品が国指定文化財となった(1)風返稲荷山古墳(2)珍しい帆立貝形古墳の風返大日山古墳(3)大型円墳の風返浅間山古墳など、その活動によって守られている文化財は数多くあります。
その他、歴史博物館講座への協力や、学校や団体に対する博物館ガイド、その他市内の史跡ガイドなども依頼を受けて実施しています。また、水戸街道のパンフレットや風返古墳群のパンフレットを作成し、無料配布しています。
令和6年には江戸時代中期に出島半島を中心に設置された「四国八十八ヶ所写し霊場」をまとめた冊子の発行を行い、今後は市内の巨木・名木を調査し、その成果を1冊の本にまとめ発行する予定です。
このような活動によって、かすみがうら市の素晴らしい歴史遺産を多くの方に発信し続けている頼れる存在が市民学芸員です。新しい会員も随時募集していますので、ぜひ「市民学芸員養成講座」を受講していただき、市民学芸員として市内の歴史の守り手としてご尽力いただければ幸いです。

問合せ:歴史博物館
【電話】029-896-0017