健康 はしか(麻しん)に注意

はしかは、感染力が極めて強く、インフルエンザの約10倍にあたります。
はしかに感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が2~3日続きます。その後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

■茨城県内の発生状況
令和7年3月以降、茨城県内におけるはしか感染の報告数が増加しています。
令和7年5月10日時点で累計報告数は21例となり、直近10年で最多だった令和元年の17例を上回っています。


参考:茨城県ホームページ

■はしかが疑われる症状が出現した場合は
はしかに罹患した方と接触した1~2週間後や海外渡航後にはしかが疑われる症状が出現した場合は、はしかの可能性がある旨を事前に医療機関へ連絡してから受診するようにしてください。

■はしかを予防するために
はしかを予防する唯一の方法は、ワクチン接種であり、ワクチンを2回接種することで約99%が抗体(免疫)をもつことができると言われています。はしかは感染力がとても強い感染症です。重症化を防ぐため、大切なご自身や周りの人を守るため、ワクチン接種をぜひご検討ください。

■はしかQ&A
Q:マスクをすれば防ぐことができますか?
A:はしかは、接触、飛沫、空気(飛沫核)のいずれの感染経路でも感染します。麻疹ウイルスの直径は100~250ナノメートルであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクでの予防は難しくなります。唯一の予防方法は、ワクチン接種で免疫をあらかじめ獲得しておくことです。

Q:ワクチン接種を受けた方が良いのはどのような人ですか?
A:定期接種の対象年齢の方々(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)は、積極的勧奨の対象です。定期接種の時期にない方で、はしかにかかったことがなく、ワクチンを1回も受けたことのない方は、かかりつけの医師にご相談ください。

母子手帳でワクチンの接種歴を確認しましょう。