- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県桜川市
- 広報紙名 : 広報さくらがわ No.483(2025年11月1日号)
実施日:令和7年4月17日
市内小·中·義務教育学校の結果をお知らせします。なお、この調査の目的や調査結果は、学力の特定の一部分であり、学校における教育活動の一側面です。
◆調査の目的
▽義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
▽学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善などに役立てる。
▽教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
◆調査の内容
▽教科調査(国語、算数・数学、理科)
・知識及び技能や思考力、判断力、表現力などを問う問題。
▽質問調査
・学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面などに関する質問調査を実施。

■小学校・義務教育学校(前期課程)
◆国語では
○成果が見られた問題
・目的に応じて、文章と図表などを結び付けるなどして必要な情報を見つけることができるかをみる問題
●課題が見られた問題
・事実と感想、意見などとの関係を叙述を基に押さえ、文章全体の構成を捉えて要旨を把握することができるかをみる問題
◎今後の対応
児童が試行錯誤しながら、比較・関連付ける活動を授業に取り入れていきます。
◆算数では
○成果が見られた問題
・角の大きさについて理解しているかをみる問題
・分母の異なる分数の加法の計算ができるかをみる問題
●課題が見られた問題
・数直線上に示された数を分数で書く問題
・10%増量後が増量前の何倍になっているかを表すことができるかをみる問題
◎今後の対応
もとになる数量を意識し、図や数直線を関連付けた授業を展開していきます。
◆理科では
○成果が見られた問題
・花のつくりや受粉についての知識が身に付いているかをみる問題
●課題が見られた問題
・身の回りの金属について、電気を通すもの、磁石に引き付けられる物があることの知識が身に付いているかどうかをみる問題
◎今後の対応
観察、実験の結果を図に整理し、言葉で説明する活動を通して、知識と関連付けた理解を深めていきます。
◆児童質問調査では
○成果が見られた項目
・ICTを活用した学習状況に関する項目
・自分の考えや意見を分かりやすく伝えることや、友達と考えを共有・比較することに関する項目
●課題が見られた項目
・自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表することに関する項目
◆学校質問調査では
○成果が見られた項目
・将来就きたい仕事や夢について考えさせる指導に関する項目
●課題が見られた項目
・学校では、児童が行った家庭学習の課題について、その後の教員の指導改善や児童の学習改善に活かすことに関する項目

■中学校・義務教育学校(後期課程)
◆国語では
○成果が見られた問題
・書く内容の中心が明確になるように、内容のまとまりを意識して文章の構成や展開を考えることができるかをみる問題
●課題が見られた問題
・文章の構成や展開について、根拠を明確にして考えることができるかをみる問題
◎今後の対応
複数の情報から根拠を取り出し、比較・関連付けることができるような活動を授業に取り入れます。
◆数学では
○成果が見られた問題
・素数の意味を理解しているかどうかをみる問題
・走行距離と運賃の関係を表すグラフから必要な情報を読み取ることができるかをみる問題
●課題が見られた問題
・一次関数の変化の割合をもとに、yの増加量を求めることができるかをみる問題
・平行四辺形であることの証明を評価・改善することができるかどうかをみる問題
◎今後の対応
表・式・グラフを関連付けて解決し、それぞれのよさを実感できるような授業を行います。また、導いた解答を精査する活動を行います。
◆理科では
・オンライン方式で実施されました。公開問題10問と非公開問題16問から構成され、生徒ごとに異なる問題に取り組みました。
・理科の勉強が「得意」や「好き」であると肯定的に回答している生徒が多く見られました。また、IRTスコアやIRTバンドは、全国をやや上回っています。
○成果が見られた問題
・科学的な探究を通してまとめたものを他者が発表する学習場面において、探究から生じた新たな疑問や身近な生活との関連などに着目した振り返りを表現できるかをみる問題
●課題が見られた問題
・水の中の生物を観察する場面において、呼吸を行う生物について問うことで、生命を維持する働きに関する知識が概念として身に付いているかをみる問題
◎今後の対応
生物の共通点や相違点を挙げ、生命を維持する働きに関する知識を基に、その特徴から生物について考察する学習場面を設定します。
◆生徒質問調査では
○成果が見られた項目
・ICTを活用した学習活動と自己肯定感や自己有用感に関する項目
・学級生活をよりよくするため学級活動で話し合い、解決方法を決めているかを問う項目
●課題が見られた項目
・自分の考えを発表する機会に、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表しているかを問う項目
◆学校質問調査では
○成果が見られた項目
・学級生活をよりよくするため、学級活動で話し合い、互いの意見のよさを活かして解決方法などを合意形成できるような指導をしているかという項目
●課題が見られた項目
・授業において自らの考えがうまく伝わるよう資料や文章、話の組立てなどを工夫し、発言や発表を行うことができているかという項目
◎児童・生徒質問調査に対する今後の対応
自分の考えが相手に伝わるよう、相手意識・目的意識を明確にした言語活動を取り入れていきます。また、国語科を中心とした、資料の活用の仕方、文の組み立て方に関する資質・能力が身に付くよう、授業改善に努めます。
◎学校質問調査に対する今後の対応
家庭学習で取り組んだことを授業に活かすことができるよう、反転学習の在り方について研修を進めます。
問合せ:教育指導課
【電話】58-5111
【電話】75-3111
(代表)
