文化 行方歴史探検2025

■風土記の郷「なめがた」1
~常陸国風土記(ひたちのくにふどき)と行方郡(なめかたのこおり)~

風土記は、朝廷(元明(げんめい)天皇)が奈良時代初めの和銅6(713)年に日本各地の行政官に命じて、郡郷の命名・産物や動植物・鉱物等の記録・土地の肥沃(ひよく)度・山川原野の名前の由来・古老の伝承などを報告させた地誌です。常陸国風土記は、養老年間(717~724)に完成したとされており、編者は当時の常陸国国司(こくし)、藤原宇合(ふじわらのうまかい)といわれています。常陸国風土記の行方郡は、編纂(へんさん)された当時のまま現存しており、1300年以上前の行方地域の様子や倭武命(やまとたけるのみこと)伝説などを伺い知ることができます。本年度は、古(いにしえ)の「なめかた」に思いをはせ、風土記の郷「なめがた」として行方郡に縁(ゆかり)のある遺称地(いしょうち)(※)を中心に連載してまいります。市民の皆さんの生涯学習にお役立ていただければ幸いです。
※遺称地とは、古くから遺構や遺跡があったと伝承されている土地

※常陸國風土記(1992)(常陽芸文センター)、常陸国風土記の世界(1999)(茨城県立歴史館)、常陸国風土記(2014)(講談社)を参考にしています。

問合せ:生涯学習課文化・社会教育グループ
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