くらし What are the SDGs?

■第12回 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
SDGsの目標の5つ目は「ジェンダー平等を実現しよう」です。ジェンダーとは、社会的・文化的な性差を指すといわれています。意識的・無意識に刷り込まれている、こうあるべきという男性像・女性像や、家庭での男性・女性の役割は文化ごとに異なりますが、SDGsではジェンダー平等を目標にしています。世界には、児童婚により望まない妊娠や教育の機会が奪われている女性が、いまだに数多く存在します。「世界経済フォーラム」が公表する「ジェンダーギャップ指数」では、2024年の日本の順位は146カ国中118位で、先進国の中で最低レベルでした。内訳をみると、教育分野・健康分野では男女平等を達成していますが、政治分野・経済分野で男女の格差が大きいことが分かります(Global Gender Gap 2024 INSIGHT REPORT)。日本は、国民や市民の代表である議員の女性割合が、やや改善傾向にありますが、世界的にみても下位に位置します。また、女性の管理職割合についても日本は低い水準です(内閣府:男女共同参画白書)。国では、女性活躍・男女共同参画の重点方針となる「女性版骨太の方針」を策定し、2024年版では「人材の育成」が横串に据わっています。リスキリング支援で望まずに非正規雇用となった方を正社員転換に図ることや、柔軟な働き方の推進や男性の育児休業取得の促進等により、男女問わず育児・介護とキャリア形成との両立を図るとともに、女性への育児負担の偏りを解消することなどが定められています。