くらし 令和7年度 施政方針

3月定例議会で島田幸三市長が示した施政方針の概要を紹介します。

◆市制20周年の節目に新しい一歩を踏み出す
本市は、来年3月27日に市制施行20周年の節目を迎えます。これまでの本市の歩みを振り返り、小美玉市の発展と繁栄にご尽力された先人・諸先輩方のたゆまぬ努力に、改めて敬意を表します。また、子々孫々と受け継いできた「歴史」や「誇り」を再認識し、市民が一体となり、未来に向けて新しい一歩を踏み出す契機にしたいと考えております。

◆4年間の総仕上げ
令和7年度は、私が市政の舵取りを託されてから4年目、区切りの年となります。市民の皆さまに与えていただいた4年間の任期の総仕上げとして、以下の3つの基本的な考え方のもと、市政運営に全力で取り組んでまいります。

◆至誠惻怛(しせいそくだつ)の精神で市民と想いを一つに
幕末の備中松山藩の山田方谷(ほうこく)先生は、激動の時代に藩の財政再建を短期間で成し遂げ、人々の暮らしを豊かにしました。その思想や生き方には、混迷する現代に通じ、価値となる要素が多くあります。
将来の予測が難しい時代に対応するため、変化にしなやかに応じる力を高めつつ、方谷先生の言葉である「至誠惻怛(誠意を尽くして、人を思いやる心)」の精神で、本市発展のため、市政運営に全力を尽くしてまいります。
引き続き、市民の皆さまと想いを一つにし、小美玉新時代への歩みを前に進めて行くため、より一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

■市政運営における3つの基本的な考え方
1 将来を見据えた新たな交流の創出
▽多様な人々が交流する環境づくり
・茨城空港における航空機の乗り入れ制限の緩和(※1)や空港機能の強化などにより、より一層国内外の観光客が本市を訪れることが見込まれ、多様な人々が交流する環境づくりが求められます。新まちづくり構想(※2)の実現に向けて、庁内に「特定プロジェクト推進課」を新設し、「百里飛行場前」と「羽鳥駅前」の新交流拠点施設の早期整備に着手します。
・国際交流を通じ、市が有する地域資源を最大限に活用しながら、官民が幅広い分野で交流を深める機会を創出します。
(※1)茨城空港は民間機の着陸便数が1時間当たり1便に制限されてきましたが、令和5年10月から制限が緩和されました。
(※2)航空自衛隊百里基地と茨城空港との共存・共栄といった視点により、持続可能な地域とするための計画です。

2 未来へつなぐ安全安心なまちづくりの推進
▽子育て世帯と若者への支援
・子どもたちは、私たちの「宝」であり「未来」です。おみたまっ子の未来を創るまちづくりとして「おみたまっ子応援パッケージ」を拡充し、子育て支援策を一段と強化します。
・すべての若者が将来に夢と希望が持てるよう、「第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略」(※3)による各施策を推進します。
(※3)人口減少や移住定住対策など、市が抱える社会課題などを踏まえて、市の個性や魅力を生かしたビジョンを掲げた計画です。

▽住み慣れた地域で自分らしい暮らしを
・高齢者や障がいを有する方が住み慣れた地域で自分らしい暮らしが送れるよう、保健・福祉・医療の各種行政サービスを高めます。
・自然災害等に備える環境整備を進め、地域のつながりを強化しながら、災害に強いまちづくりを進めていきます。

3 強固な行財政基盤の構築
▽税外収入の財源確保
・健全な行財政運営を確立するため、税外収入の大きな柱となる、ふるさと寄附金(※4)の更なる増額を目指します。
・市が有する未利用財産の売却や貸付を積極的に進めます。
(※4)ふるさと寄附金(納税)制度は、「生まれ育ったふるさと」や「応援したい自治体」に貢献できる制度として創設されました。令和5年度には、全国の皆さまから本市に約5億円の寄附をいただいています。

▽持続可能な行財政運営
・有識者や市民などの外部組織の視点により行政活動の透明性や有効性を高め、持続可能な行財政運営と、より質の高い行政サービスを行います。
・いつでもどこでもオンラインで行政手続きができる「市役所に行かない窓口」を拡充し、市民の利便性向上と各種業務の効率化を図ります。

施政方針の全文を読む:【ID】008861(二次元コードは本紙をご参照ください)

問合せ:政策企画課 政策推進係
【電話】0299-48-1111