くらし 町長コラム vol.57

■第64回鬼怒・小貝水防連合体水防訓練を終えて
21日土曜日、午前8時から今年も梅雨時の出水期にあわせ開催されました。当該訓練は連合体名のとおり、鬼怒川・小貝川沿線のつくば市、つくばみらい市、常総市、下妻市、八千代町の4市1町が合同で河川の氾濫に備えるものです。消防団の士気を鼓舞し、作業能力の向上を図り、水防体制の整備に資するとともに、一般住民の水防に対する理解と協力を求めることを目的としております。
当町からは、八千代町消防団第5分団の精鋭に出場いただき、専門官の指導のもと他の消防団の皆さんとともに、水害情報を共有し、息を合わせ様々な道具を駆使し、堤防の決壊を防ぐ手法、越水時の緊急対策等を学んでいただきました。
暑い日でした。団員にとって気温33度、湿度55%、河川敷で日陰のない厳しい中での訓練となりました。河川敷に「全員集合!」「人員報告!」「国旗掲揚!」「実施部長訓示」「注意」「想定発表」「全員配置!」の言葉とともに、その都度「完了しました」「よし」の言葉が飛び交います。どの消防団員も既に規律、所作等を学ばれている団員なので実にきびきびとした動きに頼もしさを感じる場面です。
続いて作業訓練です。杭ごしらえ、各種土のうづくり、積み土のう、月の輪工法。各自治体から選出された消防団員が協力して、実践的かつ伝統的な技術を会得するものです。
猛暑、緊張の中、ここまでで相当体力も消耗していますが、さらに作業終了、整列、成果点検、講評の大声が飛びます。団員が息を整え、指揮者の「敬礼」「休め」の掛け声に従います。全員の動きが見事に統一されています。気力をふり絞る姿が見えます。私は「任務を遂行するとともに、全員が無事であってほしい」と願うばかりでした。なぜなら、猛暑であること、足元の悪い堤防であること、当日初めて会った人との共同作業などといった条件下であり、集中力がきれる、刃物を使う危険を伴う訓練もあるからです。
最後の整列報告の中で「機械器具、人員ともに異常なし」との報告がありすごく安心しました。そして、訓練に参加した全員が一回りも二回りも大きくその姿が見えました。本当に、本当にお疲れ様でした。
「地域住民の生命財産を守るため、がんばれ若き精鋭達!」
なお、当日ご多忙中にもかかわらず参加いただきました、八千代町議会議員、県議の皆さま、関係者の皆さまに対し心から感謝申し上げます。