くらし とねまち プレイバック

■昭和51年6月発行 広報とね
昭和51年6月に発行された「広報とね」に、「水田で投げ苗植えの実験」という記事が掲載されていました。
記事の中には、「代搔きや田植えの重労働から開放されたいと願うのは、農業経験者ならだれしも同じことですが、機械を使わないで、あぜから苗を投げるだけで田植えはOKといういわゆる水稲の投げ苗植えの実験が~行われました」と記載があり、苗を田んぼに投げるという大胆な方法の裏には、農作業の負担を少しでも減らそうという、当時の人々工夫が感じられます。
投げるだけでちゃんと苗を植えられるのかという疑問が湧きますが、「苗の発育とともに根が発達して土を巻き込み、投げる時に根の部分が自然と下になり、水田に植え付けられるようになる」と記載があります。
当時、まだ機械化が進んでいなかった時代に生まれた「投げ苗植え」。今ではその姿を見ることはなくなりましたが、当時の町民の知恵と努力が感じられます。