くらし 防災特集 災害への備え~その備えが命を守る~(2)

■ハザードマップを活用しよう
防災ハザードマップとは、浸水や土砂災害などの自然災害による被害が想定される地域や避難場所などを地図上にわかりやすく示したものです。皆様が災害のリスクを正しく理解し、いざという時に、安全に避難するための大切な情報がまとめられています。
災害は、いつどこで起きてもおかしくありません。だからこそ、「知ること」「備えること」が何より重要です。私たちが、安全に暮らしていくためには、「もしもの時」に備えた行動が欠かせません。その第一歩として、ぜひ活用していただきたいのが「防災ハザードマップ」です。

○避難について
防災ハザードマップでは、洪水や土砂災害が起きたときに想定される被害を確認することができます。自宅や職場などの被害想定を確認し、状況に応じた避難をしましょう。(ハザードマップP15~16)

○防災ハザードマップの見方
防災ハザードマップは、自然災害による被害の想定範囲や避難に関する情報を地図上にわかりやすく記載したものです。正しく読みとり、災害時に適切な行動をとるためには、その見方を理解しておくことが重要です。(ハザードマップP17~18)

○重ね合わせマップ
国・県が公表した想定最大規模の降雨(およそ1000年に一度)による河川の洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを複数合わせて作成したものです。浸水想定区域や土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域などを知り、日頃からの備えに役立てましょう。(ハザードマップP19~62)

○非常時持出品・備蓄品
いざというときにすぐ持ち出せるように、日頃から準備・点検しておきましょう。非常時用備蓄品は、災害直後から混乱が収まるまでに必要なものです。最低3日分、できれば1週間分の備蓄をしておきましょう。(ハザードマップP99~100)

■家庭での地震対策
地震による強い揺れによって家具や家電が倒れると、大きなけがをするだけではなく避難することが困難になります。
ご自身やご家族を守るため、まずは身近な安全対策から始めましょう。

○家の中の安全対策
(1)家の中に逃げ場としての安全な空間をつくる
部屋がいくつもある場合は、人の出入りが少ない部屋に家具をまとめておく。無理な場合は、少しでも安全なスペースができるよう配置換えする。

(2)寝室、子どもやお年寄りのいる部屋には家具を置かない
就寝中に地震に襲われると危険。子どもやお年寄り、病人などは逃げ遅れる可能性がある。

(3)安全に避難するため、出入口や通路に物を置かない
玄関などの出入口までの通路に、家具など倒れやすいものを置かない。また、玄関にいろいろものを置くと、いざというときに、出入口をふさいでしまうことも。

(4)タンス・本棚
L字金具や支え棒などで固定する。二段重ねの場合はつなぎ目を金具等でしっかり連結しておく。

(5)食器棚
L字金具などで固定し、棚板には滑りにくい材質のシートやふきんなどを敷く。重い食器は下の方に置く。扉があかないように止金具を付ける。

(6)冷蔵庫
冷蔵庫は突っぱりタイプではなく、ベルト式器具等で壁と固定する。

(7)テレビ
できるだけ低い位置に固定しておく。粘着マットやストラップ式器具で固定する。

○家の周囲の安全対策
(1)屋根
不安定なアンテナや、屋根瓦等は補強しておく。

(2)窓ガラス
飛散防止フィルムをはる。

(3)プロパンガス
ボンベを鎖で固定する。

(4)ブロック塀・門柱
土中にしっかりとした基礎部分がないもの、鉄筋が入っていないものは危険なので補強する。ひび割れや鉄筋のさびも修理する。

「そのとき」は、いつ来るかわかりません。地震は、予告なく私たちの生活を襲います。突然の揺れが、大切な命や暮らしを一瞬で奪うこともあります。だからこそ、今、備えることが何より大切です。
あなたの命、そして家族や大切な人の命を守るために今日からできる防災、始めましょう。

◇耐震診断を受けてみませんか?
栃木市では、昭和56(1981)年5月以前の耐震基準で建てられた木造住宅の耐震化を支援するため、耐震診断士の無料派遣をはじめ、耐震改修・耐震建替え工事費の一部補助を行っています。
耐震診断等について詳しくは建築指導課【電話】21-2441まで

問合先:危機管理課
【電話】21-2551