くらし 消費生活センターにご相談ください 消費豆知識141

◆「分電盤の点検に行きます」の電話から始まる勧誘に注意
≪事例1≫
契約している電力会社に委託されたという業者から「分電盤の点検をする」と電話があった。昨日来訪してきて、点検後に「これは古いのですぐに交換しなければ漏電して火事になる」と言われた。信用して約23万円の交換工事を契約したが、念のため、契約している電力会社に確認したところ「当社とは関係ない」と言われた。
≪事例2≫
「ブレーカーの無料点検に行く」と電話があり来訪を承諾した。業者が点検した後、「漏電などで火事になるかもしれない。漏電で火災になった場合には火災保険が下りない」と言われた。火事になったら大変だと思い、ブレーカーの交換工事を16万円で契約した。家族に話すと、高額で悪質な業者ではないかと言われた。工事内容も安全なのか心配だ。

・電話等で点検を持ち掛け、過度に不安をあおられたり、契約を急がされても安易に応じず、周囲の人に相談したり、業者を調べたりして慎重に対応しましょう。法定点検の場合には調査員証の携帯が義務付けられているので、必ず調査員証の提示を求めましょう。
・点検後、分電盤やブレーカーの交換が必要と言われても、その場ですぐに契約しないようにしましょう。交換を検討する場合は複数業者から見積りを取り、機能や価格を十分確認したうえで契約しましょう。
・漏電が原因の火事は火災保険が下りないとウソの説明をする例もみられますが、補償内容は保険会社によって異なります。詳細は契約している保険会社または代理店に確認が必要です。
・4年に1回の法定点検は無料であり、登録調査機関の調査員が点検します。法定点検後に工事の契約を持ち掛けることはありません。なお、点検時に住人が不在の場合や屋内の点検を断ってしまうと、屋内にある分電盤の点検は行われず、屋外のみの点検になってしまうので注意が必要です。
・すでに長期間使用しており、経年劣化が心配な場合には、電力会社(一般送配電事業者)等、地域の電気工事業工業組合等に相談しましょう。

相談日時:月〜金曜日(祝日・年末年始を除く) 午前9時~正午、午後1時~4時
相談場所:上三川町消費生活センター(役場1階 地域生活課内)
相談専用電話番号:
【電話】0285-56-9153
まずは、お電話を。消費者ホットライン188(いやや)でもつながります。