- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県上三川町
- 広報紙名 : 広報かみのかわ 2025年4月号
新年度がはじまりました。新年度といえば、入学式や新学期といった学校に関することを思い浮かべる方も多いのではないのでしょうか。現在の学校の姿は、明治5(1872)年に制定された学制からはじまりました。
学制とは、貧富や身分に関係なくすべての国民が教育を受けることを目的とし、識字率向上や人材育成を進めた教育制度のことです。兵制・税制と並ぶ、明治政府の三大改革のひとつでした。
全国を八大学区に分け、その中を中学区に、さらにそれを小学区に分ける学区制を採用しました。これは、全国に細かく学校を配置することで、住んでいる地域の近くの学校へ通えるようにしていたフランスの制度を参考にしていました。
栃木県(当時は栃木県と宇都宮県にわかれていた)は、近隣の1府13県とともに第一大学区に属し、宇都宮県管下の河内郡と芳賀郡は四一番中学区に分けられ、179区の小学区に82校の小学校を設立する計画が立てられました。明治6(1873)年から明治8(1875)年までに創立された本町に関係する小学校は10校あり、その内の上三川舎、日省舎、多功舎は順に、上三川小学校、明治小学校、明治南小学校と名称を変えて現在も存続しています。
その後、県の合併や郡の再編制、財政上の理由などにより、学区や制度自体の改正を重ね現在にも通ずる教育制度の基盤が築かれました。
問合せ:生涯学習課 文化係
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