くらし 広報連絡委員レポートNo.471

■無農薬野菜栽培から太陽光発電へ
野渡地区 広報連絡委員 中村 良雄
約40年前に埼玉から野木町に引っ越してきました。住まいとしては木造建売住宅の団地内の一軒を購入しました。最寄りの駅はJR宇都宮線古河駅です。古河駅から野木方向に歩いて約十数分のところです。そこは土地権利書には「…野木町大字野渡字古河境」とあるように、我が家は古河から一歩野渡に入ったところにあり、すぐ裏側は古河市になります。古河市は明らかに都会然としていますが野渡周辺は未だ高い建物は少なく、見晴らしの良い風景が広がっています。
越して来てしばらく経って、近くの畑地の一部を借りて近所の方と畑仕事を始めました。無農薬で主に葱などの葉物とジャガイモ、サツマイモ(種類は私の好みの紅はるか)、カボチャ、トウモロコシといったものを育てて収穫し自宅で消費したり実家に持っていって知り合いに配ったりもしました。春から秋にかけては作物の面倒を見ながら収穫に励んで楽しい限りでした。しかし秋から冬は作るものは無くいきおい畑に行くことも少なくなり、収穫が済んでからは次の春の植付けまでは放っておく状態で雑草が生え茂ります。よって次の春からは、また草取りから種まきのための耕し作業というその繰り返しで過ごしてきました。
ところが今年の初めになって、地主さんから畑を太陽光発電に使うために返還を申し渡されました。その後はソーラーパネル設置工事がなされ、それまでの畑地全体がパネルで覆われました。今は外気を汚染することも無く太陽光による発電がなされています。
太陽光発電は発電時に二酸化炭素を排出せず、化石燃料の燃焼により得られる火力発電に比べて環境に与える影響が穏やかな優れた技術といえます。結果として無農薬野菜栽培というこれも環境に対する負荷が少ない作業から、太陽光発電へとバトンタッチが出来たと考えています。