- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県前橋市
- 広報紙名 : 広報まえばし 2025年10月1日号
◆前橋国際芸術祭2026
まちづくりビジョン「めぶく。Where good things grow.」の策定から10年になる2026年秋、中心市街地のアートスポットやまちづくり活動をネットワークで結び、芽吹きから若木へ、さらに感性を育む森へと変容を続ける前橋の風景に、人とまちをつなぐ多彩なアート体験をちりばめていきます。
日時:来年9月19日(土)〜12月20日(日)
場所:アーツ前橋、まえばしガレリア(千代田町五丁目)、白井屋ホテル(千代町二丁目)、前橋文学館ほか
問合せ:前橋国際芸術祭事務局(前橋まちなかエージェンシー)
【電話】027‒212‒2117
◇めぶく。カンファレンス
今年9月から来年9月まで毎月アーティストによるレクチャーやプロジェクトの活動報告などをするカンファレンスの2回目を実施。前橋国際芸術祭に企画段階からつながることができます。
日時:10月17日(金) 19時
場所:前橋国際芸術祭準備室(本屋水紋2階(千代田町二丁目))
申込み:会場に直接
◆吉開菜央さん
映画作家・ダンサー。主な監督作品は『Shari』(ロッテルダム国際映画祭2022公式選出)『Grand Bouquet』(カンヌ監督週間2019正式招待)『ほったまるびより』(第19回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門新人賞)など。
ドキュメンタリーとフィクションを織り交ぜた独自の作風で知られる映画作家の吉開さんは、前橋国際芸術祭2026で発表する短編映画を本市に滞在して製作しています。
「テーマはからっ風。川に近い場所、特に冬の橋上は風が強いと聞いているので、利根川周辺などを自転車で走ってみたいです。吹き下ろす風の根本である赤城山も見に行く予定です」
今回の短編映画の製作を依頼されたとき、吉開さんは運命的なものを感じたそう。
「尊敬する体操家の野口三千三(みちぞう)さんは群馬県出身。自分の体を流体として捉え直すという考え方をされています。風も空気の流れなので、つながるところがあると感じています」
滞在初日にまちなかを散策した吉開さん。
「まちなかに小さいギャラリーがたくさんあることに気づきました。市民が描いた作品や撮影した写真が展示されることもあると聞いて、芸術への関心が高い人が多いと感じました。また、雨上がりの広瀬川の勢いにびっくりしました。まちなかの濁流がとても印象的。川の概念が変わりました」
「作品のテーマはからっ風ですが、それに限らず前橋市に滞在して感じたことを取り込んでいきたいです。今後、市民と一緒に野口さんの考えた体操をできたらいいなとも思っています」
市民生活の一部ともいえるからっ風が、吉開さんの手によってどのように表現されるのか。来年秋の発表に向け、吉開さんの滞在製作は始まったばかりです。
◆〔萩原朔太郎賞決定〕大崎清夏さんの『暗闇に手をひらく』
第33回萩原朔太郎賞は大崎清夏さんの『暗闇に手をひらく』に決定しました。
◇最終候補(刊行順)
『亡船記』青柳菜摘(thoasa)、『散歩依存症』究極Q太郎(現代書館)、『暗闇に手をひらく』大崎清夏(リトルモア)、『落下の夢‐vergissmeinnicht』小林坩堝(思潮社)、『FULLL』水無田気流(書肆侃侃房)、『アイムホーム』向坂くじら(百万年書房)
◇贈呈式・記念イベント
賞の贈呈式や選考経過の説明、朔太郎賞受賞者・大崎清夏さんの記念講演を実施します。
日時:11月1日(土) 13時30分
場所:前橋文学館
対象:一般、先着100人
申込み:10月7日(火)から同館へ
◇受賞コメント
このたびはありがとうございます。敬愛する詩人の名を冠した賞をいただき、ほんとうに光栄です。この受賞を、これまで表現活動をともにしてきたすべての方に伝えたいと思います。
大崎清夏さん
昭和57年神奈川県生まれ。詩人。詩集『指差すことができない』で第19回中原中也賞、『地面』『新しい住みか』『踊る自由』など。
・前橋文学館の企画展などは本紙12ページをご覧ください。
問合せ:前橋文学館
【電話】027-235-8011
*******************************************
問合せ:
アーツ前橋【電話】027-230-1144
前橋文学館【電話】027-235-8011
