スポーツ (新春特別企画)大宮区出身の舟山真弘(まひろ)選手と大宮区長の対談

パリ2024パラリンピック競技大会に、卓球日本代表として出場された
大宮区出身の舟山真弘(まひろ)選手と大宮区長の対談

舟山真弘選手は、2016年8月号市報大宮区版の表紙に、当時小学校6年生でパラリンピック出場を目指し、日々練習していた姿が掲載されました。
今回念願のパラリンピックに出場し、男子シングル戦5位入賞を果たした舟山真弘選手と大宮区長の対談が実現しました。

区長:区民に「勇気と感動」を与えていただき感謝しています。まずパリパラリンピックを終えての感想をお願いします。
舟山選手:初めてのパラリンピック、小学生から目標としてきた大会ですので、夢が叶い本当にうれしく思います。ただ目標のメダル獲得にはあと一歩届かなかったので、悔しい気持ちでいっぱいです。何か一つ違っていれば、結果も違っていたのかなという思いもあります。

区長:パラリンピック大会を経験して得たことや課題は見えましたか。
舟山選手:まず、パラリンピック大会の規模の大きさをすごく感じました。通常の大会では観客も多いわけではないですし、国際大会であっても観客席もない会場で試合をすることもあります。そういった中で、パラリンピックは本当に特別な舞台なんだと実感しました。4年後のロサンゼルス大会に向けて、すごくいい経験になったと感じています。

区長:小学生からの夢が叶い、ここまで順調にきてますね。
舟山選手:本当に自分の思い描いたとおりに物事が進み、恐怖を感じるくらいです。しかし昨年は、スランプに陥り悩んだ時期もありました。高校生時代にはインターハイに出場し健常者と同じ舞台に立つことができました。パラの世界でも勝てるという自信がつき、国際大会に参戦しましたが、昨年上半期はなかなか勝てず世界の壁を痛感しました。初めて挫折を味わったというか、本当に悩みました。大会での課題を克服するため修正を重ねるうちに、徐々に勝てるようになりました。

区長:「攻めの卓球」が信条と伺っていますが。
舟山選手:確かに攻めは本当に大事だと思いますが、今後さらに上のレベルを目指すとなると、守備力の向上が必要となってきます。打つだけではなく、打たれたときにそれをどうやって返して、自分の攻撃につなげていくのかが重要になってくると思います。ヨーロッパの選手は体も大きいですし、とにかくフィジカルが強いので、それに負けないような体づくりが大切と感じています。

区長:大宮でよく行く場所はありますか。
舟山選手:子供の頃から氷川神社へはよく行きましたし、好きですね。

区長:今一番したいことは何ですか。
舟山選手:応援していただいた方々へのお礼の挨拶ですかね。それと先日二十歳になったので、少しお酒も(笑)。これからは学生の大会がメインになってきますので、全国でも関東の大学はレベルが高いですから、そこで自分の力が出せるよう頑張っていきたいなと思っています。

区長:最後に今後の抱負をお願いします。
舟山選手:2年後の世界選手権、4年後のロサンゼルス大会に日本代表として、メダルを獲得できるよう、頑張りますので、皆様の熱いご声援をよろしくお願いします。