文化 〔特集〕いざ 日本遺産旅へ!

平成29(2017)年4月28日に行田足袋と足袋蔵のストーリー「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」が日本遺産に認定されて8年。
令和5(2023)年7月に再審査の対象となり、同年12月に条件付きで認定が継続しました。令和8年の再認定に向け、市では皆さんに行田の歴史と文化を肌で感じてもらえるよう普段非公開の蔵の公開機会などを増やしています。
市民の皆さんも一緒に足袋蔵のまち行田を盛り上げていきましょう。

■日本遺産とは
「日本遺産(Japan Heritage)」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。
平成27年度に創設され、全国で104件(令和7年4月時点)が認定されています。「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」は県内唯一の日本遺産です。

■行田市の日本遺産ストーリー概要
行田足袋の始まりは約300年前。忍城の城下町行田の裏通りを歩くと、時折ミシンの音が響き、土蔵、石蔵、モルタル蔵など多彩な足袋の倉庫「足袋蔵」が姿を現します。武士の妻たちの内職であった行田足袋は、やがて名産品として広く知れ渡り、最盛期には年間8400万足もの足袋を生産するまでに発展しました。明治時代後半から足袋蔵が次々と建てられ、今も日本で一、二を争う足袋産地となっています。この和装文化の足元を支え続ける行田には、多くの足袋蔵等歴史的建築物が残り、趣きある景観が形づくられています。

〔動画〕行田市の日本遺産~足袋蔵等近代化遺産の魅力~
※二次元コードは本紙をご覧ください。

■行田市の日本遺産ストーリーを構成する文化財群は45件
内訳は史跡文化財4件、有形文化財(古文書)5件、建造物29件、有形民俗文化財2件、無形民俗文化財5件です。

詳細はこちら
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◇全国104件の日本遺産巡りへ 「日本遺産 御周印」始動
全国の日本遺産地域を巡って楽しむ日本遺産御周印。行田市の御周印は「足袋蔵隆盛」です。足袋蔵まちづくりミュージアムで販売しています。

■オススメの日本遺産構成文化財

日本遺産位置図
※二次元コードは本紙をご覧ください。

◆学ぶ 知って体験して楽しむ
◇忍城跡
(本丸17-23)
城跡には行田市郷土博物館があり、「享保年間行田町絵図」など日本遺産構成文化財も一部収蔵・展示されています。

◇足袋とくらしの博物館
(行田1-2)
主屋、店舗、工場、土蔵からなる元足袋商店の建物群の一部。元足袋職人による実演見学やMy足袋づくり体験(要予約)ができます。

◇石田堤
(堤根)
石田三成率いる豊臣軍が忍城の水攻めの際に築いた堤です。延長約14キロメートルの大半は失われ、現在は堤根地区の282メートルが日本遺産構成文化財に指定されています。

◇足袋蔵まちづくりミュージアム(栗代(くりだい)蔵)
(行田5-15)
土蔵造りの足袋蔵で、現在は日本遺産ガイダンスセンターとなっています。足袋蔵だった当時の蔵の中の様子を体感することができます。

◇藍染体験工房「牧禎舎(まきていしゃ)」
(忍1-4-11)
NPO法人運営のアーティストシェア工房として活用され、不定期でさまざまなイベントが開催されています。
(藍染体験は終了しました)

◇初午(はつうま)祭り
(天満稲荷神社)
1846年の大火を契機に行田町周辺で始まった火除けの祭礼です

祭りの様子を動画で見てみよう!
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◆食べる フライ、ゼリーフライも構成文化財
◇奥貫(おくぬき)蔵(あんど)
(天満3-13)
2棟の蔵をつなぎ合わせた大型の土蔵で、現在はそばと創作料理の店として活用されています。

◇旧小川忠次郎商店店舗および主屋(忠次郎蔵)
(忍1-4-6)
足袋原料を扱っていた商店でしたが、現在はNPO法人が運営する本格的な手打ちそば店として生まれ変わりました。

◇Café閑居
(行田7-3)
初代行田市長の奥貫賢一氏の邸宅を改装した和洋折衷のカフェです。

◇旧忍町信用組合店舗(ヴェールカフェ)
(水城公園2305)
市内では珍しい洋風木造建築で、水城公園内に移築され、ヴェールカフェとしてリニューアルしました。

■注目!日本遺産関連イベント
◇5月4日(日)・5日(月) 第16回和(わ)ンダーランド埼玉
牧禎舎を会場にワークショップをはじめ着物小物やフードの販売が行われます。5日には「小中学生限定きものファッションショー」も開催されます。
主催:和ンダーランド埼玉事務局

◇7月5日(土) 足袋蔵のまちスタンプラリー
足袋蔵を中心に日本遺産関連の場所を巡ります。普段非公開の足袋蔵の中を見学するチャンスです。
また、集めたスタンプの数で景品がもらえます。
主催:
行田市教育委員会
行田市日本遺産推進協議会

◇夏休み期間中(開催日未定) 足袋蔵のまちクイズラリー
日本遺産を訪ね歩きながらクイズを解き、楽しみながら行田足袋や足袋蔵について学ぶことができます。
詳細が決まり次第、市ホームページなどでお知らせします。
主催:
行田市教育委員会
行田市日本遺産推進協議会

問い合わせ:文化財保護課
【電話】553-3581