くらし 〔特集〕10月から最終処分場が稼働! やなせみどりの丘って どんなトコロ?
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県所沢市
- 広報紙名 : 広報ところざわ 2025年10月号 No.1243
完成したばかりの最終処分場や、誰でも利用できる自然豊かな緑地などが整備された「やなせみどりの丘」が10月からオープンします。
やなせみどりの丘の役割や敷地内の紹介、最終処分場を長く使い続けるためにはどうすればいいかを本特集でお伝えします。
■やなせみどりの丘って…?
やなせみどりの丘は、最終処分場や自然豊かな緑地が整備され、周辺の環境に配慮した「所沢市第2一般廃棄物最終処分場」の愛称です。もっと親しみやすく、愛着を持ってもらえるよう、柳瀬小学校の児童や地域の福祉施設から意見を募集して「やなせみどりの丘」に決定しました。
そして、この最終処分場は、皆さんの生活と切り離せない重要な施設となっています。
○最終処分場ってなに…?
家庭などから出たごみをクリーンセンターで焼却した後に出る焼却灰やごみの残りかすが、どのように処理されているか知っていますか?
実は、これらは場所を移動して地中に埋め立てられます。その役割を果たすのが、最終処分場なのです。
ごみの最終処分までを各自治体で行う原則があり、平成元年4月から当市では「北野一般廃棄物最終処分場」で埋め立てを行っていましたが、平成17年3月に埋め立て容量が満杯となり、役目を終えました。
それ以降は、市外の最終処分場にお金を払って埋め立てを依頼していましたが、やなせみどりの丘の最終処分場が稼働することで、一連のごみ処理の流れを市内で完結できるようになります。
■最終処分場を長く使うために ごみの減量にご協力を!
最終処分場はごみの終着地点として重要な施設ですが、埋められる量には限りがあります。この施設を少しでも長く使うためにも、「ごみの減量」は重要な取り組みとなります。
平成30年度と比べ、令和4年度の所沢市のごみ総排出量は101,478トンから92,983トンに減少していますが、まだまだ多くのごみが排出されています。
今後も、正しい分別や3Rを実践することで、ごみをさらに減らし、持続可能な社会の実現を目指す必要があります。
引き続き、ごみ減量へのご協力をお願いいたします。
○3Rってなに?
3Rとは、「リデュース」「リユース」「リサイクル」の頭文字からなる、ごみを減らして資源を大切に使うための合言葉です。身近な行動から3Rを意識してみましょう♪
■敷地の中はどうなってるの? 中をのぞいてみよう!
やなせみどりの丘には、最終処分場や、ごみを埋め立てている様子が分かる見学者スペース、緑地エリアや雨水調整池などがあります。
こどもたちと一緒に各スポットを紹介します♪
○最終処分場
運ばれてきた焼却灰などは、ここに埋め立てられていきます。地上から約10mの深さがあり、埋め立てられる容量は約130,000立方メートル。これは25mプール約310杯分になります。
また、県内初となる屋根と壁で覆われた被覆施設となっていて、天候の影響を受けず、埋め立て物の飛散やにおい、作業音などが外に出ることを防いでいます。
◎稼働後はここに入ることはできません。
○見学者スペース
焼却灰などが埋め立てられていく様子を、ここから見ることができます。見学者スペースの利用については、市HPをご覧ください。
○緑地エリア※
3つのエリアに分かれており、皆さんが利用できる憩いの場として、「多目的広場」、遊具がある「わんぱく広場」、生き物とふれあえる「生物多様性体験広場」があります。豊かな植物が施設を囲うことで、周辺環境との調和を図っています。
24時間開放しており、10月8日(水)午前9時から利用できます♪
※生物多様性の保全への貢献度を評価するJHEP認証にて、認証ランク「A+」を取得しました。
■まちの未来のためにできることは?
やなせみどりの丘について、お分かりいただけたでしょうか。最終処分場は、普段の生活であまり関わることが無いかもしれませんが、私たちの生活に欠かせない施設です。
本特集を読んで、ごみを減らすにはどうしたらよいか、ごみを減らすための行動とは何なのかを考えるきっかけにしてみてください。
問合せ:一般廃棄物最終処分場整備室
【電話】2998-5533