- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県羽生市
- 広報紙名 : 広報はにゅう 令和7年4月号
市の1年間のお金のやりくりを表す「予算」が決まりましたので、その概要をお知らせします。
令和7年度の一般会計当初予算 212億7,800万円
前年度比14億7,800万円(7.5%)の増
■歳入
主要な財源である「市税」は、令和6年度当初予算と比べ、1億9485万円増となる78億4271万円を計上しました。
この他、「地方消費税交付金」を3900万円増の12億8400万円、「地方交付税」を8200万円増の24億3500万円と見積もっています。
道路の工事費や岩瀬土地区画整理組合補助金などの財源となる「市債」の発行額は、3億410万円減の9億1890万円となっています。
なお、不足する財源は、市の預貯金である「財政調整基金」から、6億1000万円を繰り入れます。
◇一般会計歳入
■歳出
児童手当の拡充などによる「扶助費」が最大を占め、令和6年度当初予算と比べ、7億3406万円増の60億5256万円となっています。
道路の整備や公共施設を改修するための「普通建設事業費」は、12億7962万円を計上しました。主な事業は、岩瀬土地区画整理組合への補助金や内水害対策強化です。
「繰出金」は、団塊の世代が後期高齢者となることによる介護ニーズの高まりなどにより、介護保険特別会計繰出金が1億2533万円増額の26億3958万円となっています。
「公債費」は、元金返済額が増加したことにより、4390万円増の20億8695万円となっています。
今後も効率的な財政運営により、第6次羽生市総合振興計画に基づき、「誰もが幸せを感じる、住み続けたいまち羽生」の発展を追求し続けます。
◇一般会計歳出(性質別)
◇会計別予算額
■用語解説
◇歳入
自主財源:市が自主的に得る財源
[市税]市民税・固定資産税など市に納められる税金
[分担金・負担金]保育料など、経費の一部を負担してもらうお金
[使用料・手数料]施設の使用料や証明書の発行手数料など
[繰入金]基金から取り崩すお金や、特別会計から繰り入れるお金
[諸収入]売電収入など他の科目に属さないお金
依存財源:国・県から交付される財源
[地方消費税交付金等]消費税のうち、地方へ配分される交付金など
[地方交付税]一定の基準で国が交付するお金
[国庫(県)支出金]国(県)が使い道を決めて配分するお金
[市債]市が国や金融機関から借り入れるお金
◇歳出
義務的経費:支出が義務づけられ、任意に削減できない経費
[人件費]市職員の給与など
[扶助費]生活保護や高齢者・子どもの医療費など
[公債費]借り入れたお金の返済
消費的経費:支出の効果が短期間で、後に形を残さない性質の経費
[物件費]物品の購入や施設管理
[補助費等]団体などへの補助金や各種報償金など
投資的経費:支出の効果が長期的な経費
[普通建設事業費]道路・学校など公共施設の整備
その他:前記以外の経費
[繰出金]一般会計から特別会計へ支出する経費
◇会計
一般会計:福祉・教育・土木など市の全般的な事業を行う会計
特別会計:特定の収入を財源に、特定の事業を行う会計
企業会計:民間企業のように、事業で収益を上げて運営する会計
■基金
財政調整基金は、剰余金を積み立て、財源不足のときに取り崩す、市の預貯金です。積立金の増加により令和6年度末の残高は約16.4億円になる見込みです。令和7年度にも取り崩しますが、令和6年度の決算状況に応じて剰余金を積み立てます。
他にも、ごみ処理施設の整備資金に充てる一般廃棄物処理施設整備基金、老朽化する公共施設の整備費用に充てる公共施設修繕引当基金など、特定の目的をもって積み立てています。
◇基金残高
■市債
市債は、施設整備などの財源として国や金融機関から借りるお金で、新規借入れを抑え市債残高を減らしています。市債残高の約半分は臨時財政対策債が占めており、これは、本来国から交付されるべきお金を市が一時的に借金をして立て替えています。返済時には国から分割してお金が交付されますが、完済までは市の債務として計上されます。
◇市債残高
問合せ:財政課
【電話】内線372