健康 いきいき健康生活

■骨粗鬆(しょう)症
骨は、骨を形成する「骨芽細胞」と骨を吸収する「破骨細胞」の働きで、常に新陳代謝を繰り返し、1年で20~30%が生まれ変わります。骨の形成と吸収のバランスが崩れると、骨粗鬆症になりやすくなります。女性は20歳頃に骨密度のピークを迎え、閉経後は骨量が急激に減少していきます。これは、骨量を維持する働きがある女性ホルモンが減少するためで、骨が作られるよりも早く、骨に蓄えられたカルシウムが溶け出してしまいます。その結果、骨密度が低下し、骨がもろくなり、骨粗鬆症になりやすくなります。男性も50代から、骨密度が低下していきます。食事、運動、生活のポイントを参考に、骨粗鬆症予防に取り組みましょう。

▽食事のポイント
カルシウムは1日に成人女性650mg、男性750~800mgとりたいですが、実際の摂取量は500mg程度と不足しています。カルシウムの「とりだめ」は出来ないため、毎日の食事でコツコツとりましょう。

▽運動のポイント
骨は負荷がかかると骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチ、ラジオ体操などを行いましょう。

▽生活のポイント
・たばこは吸わない、過度の飲酒は控えましょう。
・十分な睡眠をとる、ぬるめのお風呂に入る、趣味を楽しむなど、ストレスをためないようにしましょう。
・過度なダイエットは、骨密度も低下するので控えましょう。
・紫外線を浴びることで、ビタミンDが活性化され、カルシウムの吸収が高まります。日中に買い物や散歩などで外に出るようにしましょう。