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深谷市にゆかりがあり、市内外で活躍する個人や団体を紹介します。

◆王将戦記念・渋沢栄一杯こども将棋大会 上級者クラスで優勝
藤沢小学校5年(現6年) アマチュア将棋五段 長谷川正宗(はせがわまさむね)さん

○勝負強い棋士を目指して日々研究
『ALSOK(アルソック)杯第74期王将戦第5局』の深谷開催を記念し3月に行われた『こども将棋大会』で、上級者クラスでは、アマチュア将棋五段を持つ長谷川正宗さんが優勝しました。
これまでに全国大会出場や県内上位の成績を収めている長谷川さんは、今回の大会を振り返り、「途中で負けそうになった対局もあったけど、そこを耐えて勝つことができました」と、5戦全勝で勝ち抜いた熱戦の様子を語ってくれました。
長谷川さんは5歳で将棋に興味を持ち、地元の樫合将棋クラブで年長者の皆さんに温かく見守られながら練習に励み、その奥深さに魅了されていきました。今では、「苦しいことのほうが多いけれど、試合で勝つことが何より楽しいです」と、実力者だからこそぶつかる壁を超えるべく、オンラインや県内外の将棋教室での実戦とその分析を日々繰り返し、勝つための研究に余念がありません。
「藤井(ふじい)王将に直接会えて、うれしかったです」と振り返る王将戦前夜祭では、こども将棋大会の優勝者への特典として、憧れであり目標でもある藤井王将から賞状を手渡されました。そして翌日には王将戦第5局の初手にも立ち合い、「緊張感がすごかった」とプロの世界を肌で感じました。
「一番強い棋士になりたいです」と真っすぐな瞳で語る長谷川さんは、これからも一歩一歩高みを目指します。