スポーツ 挑戦を楽しむ 越谷ゆかりのアスリート(1)

越谷市にゆかりのあるスポーツ選手にインタビューしました。挑戦を楽しむ選手たちの魅力をお届けします。

■パリ2024パラリンピック競技大会 車いすラグビー日本代表 倉橋香衣選手
大学生のときの事故により、頸髄(けいずい)を負傷。その後リハビリを経て車いすラグビーを始める。

▽選手の素顔
海外遠征では行った先の国のクラフトビールを買って集めるのが楽しみの一つ。ビール好きで晩酌のときにリフレッシュしているそうです。

インタビュアー:ーパラリンピックは東京大会に続いての出場でしたが、会場の印象はどうでしたか。
倉橋選手:もう、めちゃくちゃ楽しかったです。本当にみんながこの試合を期待してくれているという熱気で盛り上がっていて。両親や友人、会社の皆さんも応援に来てくれていたので、試合会場で探していました(笑)。
インタビュアー:ー試合中は緊張はしていなかったのですか。
倉橋選手:そうですね。緊張はしませんでした。でも、こういうインタビューとかは緊張します(笑)。
インタビュアー:ーどの試合が印象に残っていますか。
倉橋選手:全部です。毎試合すごく楽しかったです。観客の皆さんの応援は届いていましたし、今まで練習してきた成果が出せて、チームメイトとの連携では練習どおりにうまくいっているという感覚がありました。
インタビュアー:ー笑顔が非常に多く、表情が柔らかかった印象を持ちました。
倉橋選手:心から楽しめたからだと思います。試合の流れが悪くなったときも、笑顔でプレーできました。国際大会の経験や合宿での準備が生かせました。
インタビュアー:ーこれまで努力の積み重ねをされ、ついに金メダルの獲得となりました。感想を教えてください。
倉橋選手:金メダルを取った!という実感はあまりないんですよ。表彰式で金メダルを見た瞬間は、わあ、きれいって。これまでの頑張りが結果につながったとしみじみと思いました。
インタビュアー:ー金メダリストとして、自分を褒めてあげたいところはどこですか。
倉橋選手:日々のコンディショニングです。けがとずっと付き合いながらやってきたので、自己管理は大変でした。
インタビュアー:ー具体的に教えてください。
倉橋選手:痛みと向き合いながら練習するのは非常につらいと感じることもありました。それでもよく耐えてきたなって。
インタビュアー:ー越谷市に対して、どのようなイメージを持っていますか。
倉橋選手:人の温かさを感じています。また、坂道が少なくて動きやすいので、「まち」も「人」もフラットだなと思います。
インタビュアー:ーふだん、どんな方法でリフレッシュしていますか。
倉橋選手:寝るのがとにかく好きなので、時間があれば寝ています(笑)。あとは友人とごはんに行ったり、旅行へ行ったりして過ごしています。
インタビュアー:ー最後に、市民へのメッセージをお願いします。
倉橋選手:私は楽しむことを大切にしています。楽しむことで、金メダルという結果がついてきました。皆さんのそれぞれの暮らしの中で、楽しんでもらいたいと思います。