- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県蕨市
- 広報紙名 : 広報蕨 令和7年9月号
7月12日、蕨戸田衛生センターで火災が発生しました。ここでは、ごみ処理への対応状況や、施設の再稼働、ごみの分別・減量について紹介します。
■衛生センター火災による損傷状況と復旧の見通し
蕨市と戸田(とだ)市のごみを処理している蕨戸田衛生センターで、7月12日に火災が発生しました。このため、施設の稼働が止まり、ごみ収集を3日間停止することになりましたが、町会の皆さん、市民の皆さんのご協力により、円滑に対応することができました。
現在、ごみ焼却施設、粗大ごみ処理施設は稼働停止中ですが、ごみの収集は、ごみの処理を委託する他の自治体や民間企業のご協力により、7月17日から再開しています。
今回の火災は粗大ごみ処理施設で発生し、ごみ焼却施設には大きな損傷は見られないものの、施設全体の電気系統が大きく損傷しました。施設の再稼働について、蕨戸田衛生センターでは、先月18日から、リサイクルプラザ、し尿処理施設、管理棟の電気が仮復旧し、資源ごみなどの処理を順次再開しています。ごみ焼却施設は、来年3月からの再稼働を目指して、今後、電気設備などの復旧工事が進められます。また、粗大ごみ処理施設については、建物の火害調査等を行い、今後の復旧方針が検討されます。なお、火災への対応に係る経費と財源は下図のとおりです。
■リチウムイオン電池等や小型家電は適切に分別を
今回の火災の原因は不明ですが、近年、充電式の小型家電製品によく使われているリチウムイオン電池などが原因となった火災が全国的に増えています。今回の火災もリチウムイオン電池が原因である可能性は否定できません。リチウムイオン電池は蕨市のごみの分別では、「消火器・バッテリー」に区分されますので、収集日にだいだい色のかごに捨ててください(詳細下記)。なお、その他のごみは、下記の二次元コードよりホームページをご確認の上、正しく分別してください。
■ごみの減量や収集時間にご理解・ご協力ください
現在、市内のごみを他の自治体に搬出しているため、生ごみの水気切りや食品ロスを減らす等、ごみの減量にもご協力ください。また、収集が通常より遅くなる場合がありますが、ご理解をお願いします。
市と蕨戸田衛生センター組合では今後も、円滑なごみの収集と処理の体制を整備しつつ、一日も早いセンター施設の再稼働を目指して、復旧工事に取り組んでいきます。
問合せ:安全安心課生活環境係
【電話】443・3706
■火災の原因になりやすい リチウムイオン電池等のごみに注意
○製品の例
・モバイルバッテリー
・ワイヤレスイヤホン
・ハンディ掃除機
・スマートフォン・タブレット
・おもちゃ・ゲーム
・電子たばこ
・小型扇風機
・電動歯ブラシ
・電動ひげそり
・デジタルカメラ
○爆発の危険も! 発火しやすいリチウムイオン電池
リチウムイオン電池などの充電式電池は、強い衝撃や圧力が加わった際に、発熱・発火するおそれがあります。
○混ぜないで! 充電式電池はだいだい色のかごへ
充電式電池や充電式の小型家電製品は「消火器・バッテリー」の収集日にだいだい色のかごに捨ててください。
※リチウムイオン電池等や充電式の小型家電製品は、12月から透明の袋に入れて、だいだい色のかごへ捨ててもらうよう、変更になる予定です。
■Interview 蕨戸田衛生センター組合 業務課管理係 佐藤 理恵(さとう りえ)係長
現在、もやすごみの一部・粗大ごみ・もえないごみは当施設で積み替えて受け入れ先自治体等に搬出しています。仮置き場に限りがあるため、引き続き分別・減量にご協力ください。ごみ焼却施設は来年3月の再稼働を目指し、工事を進めています。粗大ごみ処理施設は更に期間を要する見込みですが、再稼働に向けて全力で取り組んでいきます。
■ごみの減量にご協力ください
現在、県内自治体や東京23区等にごみの受け入れ処理をお願いしています。通常よりも収集運搬・処理に時間とコストがかかるため、分別の徹底と、生ごみの水切りや食品ロスの削減等のごみの減量化にご協力ください。また、生ごみを乾燥や発酵させて、減量または肥料にする「生ごみ処理機・処理容器」が今月1日購入分から地球温暖化対策設備等設置費補助制度(補助率2分の1、上限3万円)の対象になります。
詳細は本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりホームページを御覧ください。