くらし 〔コラム〕未来へのリレー

すべては子どもたちの「未来」のために
NPO法人AIKURU理事 こども食堂ネットワークいるま会長 村野 裕子さん

○プロフィール
出産を機に幼稚園教諭を退職し、入間市へ居を移す。子育てで悩む保護者に多く出会い「楽しく過ごしてほしい」と子育て家庭の支援活動をスタート。
乳幼児期を過ぎた子どもや若者への支援の必要性に気付き、第三の居場所づくりや子ども食堂の活動へと活動の幅を広げている。

AIKURUでは子育て家庭への支援として子育て広場や一時預かりなどをしています。それぞれが子育てで大事にしていることを一緒に大事にする、それぞれが悩んでいることを一緒に悩んで進んでいくというのが私たちのスタンスです。
そして4年前からは中学生以上の子どもに「FREEBASE」として居場所を提供しています。
さらに、入間市内で食べることに困る子どもをゼロ人にしたいと2018年に「こども食堂ネットワークいるま」を立ち上げ、昨年度からは学校等の公共施設にレトルト食品を置かせてもらう「クロコプロジェクト」という取組を始めました。
お腹がすいたと言う子どものSOSに大人が応えてあげる。こういった経験が子どもに希望を与え、誰かに優しい気持ちを向けられる大人になるんじゃないかなと思っています。
子どもたちが家庭環境を自分の力で変えるというのはすごく難しいことです。独り立ちできる大人になるまでなんとか頑張って生きてほしい。その時に必要になるのが居場所であり、話を聞くことのできる大人の存在です。入間市にそういった場所が増えるといいなと願っています。