- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県入間市
- 広報紙名 : 広報いるま 令和7年7月1日号
子どもたちの「自律性と主体性」を育む教育
合同会社 for well-being 代表 園田 力斗 さん
○プロフィール
県内特別支援学校や入間市内の小学校で教員として勤務したのち、子どもたちが持つ力を最大限に引き出し、一貫した理念に基づいた教育を実現するため、合同会社for well-beingを設立。8月11日に入間市産業文化センターで、映画『みんなの学校』と木村泰子さんの講演会を開催予定。
以前、特別支援学校で教員をしていた頃、全国の学校や施設を見て回る機会をいただきました。その中で障害のあるお子さんの割合が増えている現状や、教育現場の抱えるさまざまな問題から、なかなか一つの理念で教育を続けるのが難しいなと感じることがありました。それなら、自分の会社で一貫してやりたい教育を実現しようと思い、会社を立ち上げました。
今は、放課後にお子さんをお預かりして支援する放課後等デイサービス、私たちが学校に伺ってお子さんたちの支援をする保育所等訪問支援、保護者の方と相談しながらお子さんの全体のプランを一緒に作っていく相談支援事業をしています。その他にも、YouTubeでの情報発信や、親御さん向けのオンラインコミュニティも運営しています。
私が教育の中で一番大切にしているのは、「自律性」と「主体性」です。子どもたちが自分で目標を立てて、それに向かってどう行動するかを考える、そういう機会をとても大事にしています。
子どもたちは元々すごい力を持っていて、何かに夢中になった時にとんでもない力を出すのです。だから、私たちが前に立って何かを教えるのではなく、子どもに寄り添って一緒に進んでいく「伴走者」でありたいと思っています。
すべての子どもたちが生き生きと自分らしくいられる、そんな「次の世代のみんなの学校」みたいな場所を作りたいという大きな夢があります。子どもたちには「君たちの力を信じているから頑張って。一人で悩まないで、いつでも声をかけてほしい」と、そう伝えたいですね。