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■プール熱について
プール熱は咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)の俗称です。急な発熱、のどの痛み、目の充血、目やになどの症状があります。プールでの接触やタオル使い回しなどで感染します。感染力が非常に強いのでインフルエンザなどと同様に出席停止となる感染症です。
現在ではプールの塩素濃度の管理、タオルの使い回し禁止、平成生まれの人は知らないでしょうが、水泳前に目を洗うためのU字型の上向き蛇口の撤去などでプールでの感染は少なくなったようです。六月から八月に流行していましたが、現在は一年中流行しているとの調査結果が出ています。
プール熱はアデノウイルスが引き起こす風邪の一つです。アデノウイルスには五十種類以上のタイプがあります。そのため一度かかっても複数回の感染を繰り返します。感染好発部位は、のど、目、腸、肺といわれており、部位によって「のどが痛い」「目やに」「下痢」「咳」など多彩な症状を引き起こします。プール熱以外では、目の症状単独であれば流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)、消化器症状であれば胃腸炎などと診断されます。
アデノウイルス感染症は大人にもみられます。大人の場合は法律上の勤務停止はありませんが、職場に感染を持ち込む可能性が大きいので自主的な休業が必要となります。一般的には子供の感染症に大人がかかるとより重症になります。
日本ではあまり分離されていませんが、アメリカではアデノウイルス7型14型が重症呼吸器感染症を引き起こすとの報告があります。大人の感染例もあり、コロナ、インフルエンザと並んで慎重な対応が必要とされています。
自分は健康と思っている方も、日頃からの健康管理や感染からの防衛行動を心がけて下さい。

(一社)桶川北本伊奈地区医師会