くらし 桶川に“食”と“人”とを繋ぐ「食のテーマパーク」が誕生!

■桶川市長×(株)ベニネクスト 河越敬仁 代表取締役社長
3月27日(木)に「道の駅べに花の郷おけがわ」がグランドオープンします。埼玉県内で21番目の道の駅となる本施設は、上尾道路沿いにあり、圏央道桶川北本ICから約700mとアクセスの良さが特長です。また、高速道路の立ち寄り施設として、圏央道から道の駅への一時退出を可能とする社会実験(詳しくは本紙P.6参照)も行います。
グランドオープンに合わせ、道の駅の運営会社(株)ベニネクストの河越敬仁代表取締役社長を迎え、道の駅のコンセプト「人情と活気でおもてなし、温もり宿る桶川で、“食”と“人”とを繋ぐ」について、うかがいました。

市長:道の駅整備には、地域の皆様のご協力、また様々な方のご支援を頂き誠にありがとうございました。
(株)ベニネクストのグループ会社のCOLLECTが運営している「道の駅常総」のメロンパンは、ギネス世界記録を樹立したと伺っており、御社の商品開発や運営力に大変期待をしております。
河越社長:今、市長さんからお話いただいたメロンパンは開業1年後の昨年5月に8時間の売上9,390個を販売いたしました。茨城県産のメロンペーストを生地に混ぜて、口に入れた瞬間、メロンの香りが広がる商品です。来場者数も開業約1年で200万人を突破いたしました。これは当初目標の2倍となっております。
「べに花の郷おけがわ」でも弊社のノウハウを活かし首都圏近郊1番を目指し取り組んでまいります。
市長:力強いお言葉、ありがとうございます。3月号広報では道の駅の施設や魅力を紹介していただきありがとうございます。御社から見ました、桶川市の特長や魅力などはどのようなものがありますか?
河越社長:実際のべに花まつり、祇園祭、市民まつり等を見させていただきました。各まつりそれぞれ特長を活かした演出や賑わいがあり、市民の皆様の団結力や底力を感じました。特に駅周辺の歴史を感じる街並みや、市のおまつりで飲んだ桶川牛乳は濃厚で口当たりがよく、大変魅力を感じました。周辺自治体に比べ、酪農家が多くあると聞き、首都圏に近いのに驚きました。生産者様等と直接話す機会を通じて、道の駅への反響の良さや期待を感じました。
農家さんとの出荷契約についても、他施設では2~3割が市内生産者ですが、桶川は6割程度の方と契約いたしました。
市長:桶川の道の駅は、本市初のDBO方式(※1)で民間の皆様のノウハウを活かした整備手法ですが、物販施設や飲食施設の雰囲気は、どのようなコンセプトで整備されましたでしょうか?
(※1)施設の設計・建設から維持管理・運営までを一体で民間事業者へ発注する方式
河越社長:外観は宿場が感じられるデザインで仕上げておりますので、弊社はそのイメージを崩さず、店内は市民の花、「べに花」を連想するオレンジ色を多く使い、桶川のイメージを施設一体で表現しております。特に物販施設では、先ほど話しました祇園祭を体感していただけるよう、店内に提灯を吊るし、活気と賑わいを演出しております。
市長:「桶川ならでは」の商品や、開発するうえでの何か特長があれば教えてください。
河越社長:道の駅の運営を任せられた弊社としても、今までのノウハウを活かし、社を挙げ商品開発に取り組みました。酪農家が多いという市の特長を活かし、桶川産を含んだ牛乳を使ったスイーツであるミルクプリンやドーナツ、牛乳パン、また、桶に入った海鮮丼やうどん、豚丼なども販売しております。その他の商品も「桶川ならでは」のオリジナル商品やメニューを主に開発いたしました。
市長:まさに「食のテーマパーク」といった感じですね。
海鮮丼などは、広域交通網の結節点である本市の特長を活かした商品だと思います。本市は海なし県ですが、交通網を活かして新たに開発される「海の幸」や、「桶川市観光協会推奨品」を含む既存の商品との相乗効果に期待いたします!
河越社長:桶川市の皆様にも、地元食材の魅力を再発見してもらえる施設になるよう運営してまいります。

◇試食
河越社長:本日は、道の駅で実際に販売しております、弊社で開発した道の駅のオリジナル商品を何点かお持ちいたしましたので、市長にご試食していただければと思います。商品に使っている牛乳は、現在、取引量等の関係で桶川産を含んだ埼玉県産ですが、今後は、しっかりと実績を上げ、市や生産者などの関係者様と協力しながら、桶川産100%を目指します。本日は先ほどから話に出ております「海鮮丼」など飲食施設で提供するものは、調理が必要になることからお持ちできませんでした。それらは是非、道の駅で召し上がりください。
まずは、埼玉産の牛乳を使用した「みるくロールケーキ」をご試食ください。
市長:生クリームがたっぷり入っているのですが、すっきりとした甘さなので、何個でも食べられますね。
河越社長:次に施設内のパン屋さん「オッケー桶川ベーカリー」一押しの「みるくパン」をご賞味ください。
市長:もっちりした生地に濃厚なミルク風味のバタークリームがしっかりと入っていて、満足感が高い商品に仕上がっていますね。見た目もかわいいので、若い人たちに人気が出そうですね。
(これらの商品が)道の駅常総のメロンパンのようなヒット商品になればと思います。道の駅が、生産者の方々の販路拡大や6次産業化の推進に繋がり、地元食材や地域資源の魅力を発信できればと思います。
河越社長:社員従業員一同、道の駅が桶川市の新たなランドマークとなるよう取り組んでまいります。

■道の駅べに花の郷おけがわ施設概要
施設設備:駐車場(大型43台、小型189台、身障者用5台)、トイレ57器、情報提供施設、休憩施設、総合案内所、ベビーコーナー、非常用電源、備蓄倉庫、貯水槽、マンホールトイレ、公衆電話、公衆無線LAN、物販施設、飲食施設、イベントスペース(大屋根広場)、イベント広場、展望台、ドッグラン、バス停留所、EV充電施設
運営会社:(株)ベニネクスト