くらし 北本のKey Person この人に会いたい

シティプロモーション動画「みどりとまつり」で広報コン県3位
映像制作者 小髙彩博(あやひろ)さん

『映像の力で依頼者の思いに寄り添いたい』
『目指しているのは、“まちの映像屋さん”』

北本育ち・北本在住の小髙彩博さんは企画調整から撮影、編集まで一貫して制作を行う映像制作者。都内の映像制作会社で働きつつ、個人としても活動を行っています。
北本市で毎年開催している「みどりとまつり」では、初開催から〝北本らしさ″を詰め込んだ動画の制作に携わっています。昨年のみどりとまつりを記録した動画「みどりとまつり-and green fes-」は、広報コンクールの動画部門で県3位を受賞。さらに、2年前からは市民ライター講座「みどりと広報部」の講師を務め、SNSの運用方法や取材の技術を伝えるなど、その活躍の幅を広げています。
小髙さんが映像制作に興味を持ったのは、学生時代にバンド活動のライブ映像を撮影してもらったこと。動画サイトを通じて多くの人に広まるのを見て、映像の力に興味が湧いたのだといいます。
「大学2年生の時に、自分が参加した留学プログラムのPR動画を作る機会があって、初めて動画編集をしました。この動画が好評で、応募者も増えたそうなんです。自分の動画がきっかけで誰かに機会を作ることができんだと思うと嬉しくて、これを仕事として続けていきたいと思ったんです」
映像の専門学校には通わず、独学で映像の勉強を続けた小髙さん。卒業後の最初の一年は、別の仕事をしながら映像の勉強を続ける日々だったそうです。
「夜や休日を使って、自分で勉強したり、友人の協力で撮影現場に通ったりしました。大変でしたが、カメラの師匠にも出会い、色々な経験ができたことで、自分に自信がついたと思います」
そんな熱い思いで映像制作に携わる小髙さんが大切にしているのが、〝依頼人の思いにとことん寄り添う″ことなのだそう。
「僕の仕事は、依頼者の思いを具現化することです。依頼してくださる方には、それぞれ表現したいものがあると思うんです。その思いをできるだけ丁寧にヒアリングして、その人らしさを表現するようにしています」
小髙さんが制作した「みどりとまつり2024」の動画では、北本らしさを表す要素として、「音」が印象的に使われています。
「木の葉の擦れる音や、子どもたちが遊ぶ声の中で響き渡る餅つきの音がすごく印象的だったので、動画の最初に使っています。都内の車や雑踏の音とは違う、心地いい北本の生活の音が、うまく動画に落とし込めていたら嬉しいですね。今年のみどりとまつりも、どう撮影しようかと色々考えています。ぜひ、公開を楽しみにしていてください」
最後に、小髙さんに今後の目標を伺いました。
「将来的には独立して、北本で活動しようと思っています。写真や動画を通して誰かのやりたいことの実現を手伝う、そんな〝まちの映像屋さん″を目指しているので、皆さんにもぜひ気軽に相談してもらえたら嬉しいです」