- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県幸手市
- 広報紙名 : 広報さって 2025年(令和7年)9月号
8月6日(水)に広島市で開催された広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式に、市が募集した「平和の作文」で最優秀、特選を受賞した中学生6人が参加しました。
平和記念公園の慰霊碑や原爆ドーム、広島平和記念資料館などを見学し、被爆体験を聞くなど、平和の尊さについて改めて考える貴重な体験となったようです。
ここでは、参加した生徒の感想をご紹介します。
・古山聡海(ふるやまさとみ)さん(幸手中)
最大の学び
平和の作文を書くにあたり、祖父の手記やこれまでの知識から戦争について考えてきました。しかし、この二日間を通して、戦争の悲惨さや核兵器廃絶への理解が足りていなかったと思いました。ただ調べて考えるのではなく、現地を訪れ、体験してようやく「知る」ことができました。私にとって、それがなによりの学びになりました。戦争体験者や被爆者の方々が減少している中、世界に目を向け、私たちが後世に戦争の悲惨さを伝えていくべきだと考えます。
・中島悠花(なかじまはるか)さん(幸手中)
「正しい」知識の必要性
初めての「広島」。80年前に起こったことをより詳しく聞くことができました。原子爆弾は爆心地周辺で約3,000~4,000度で、「小さな太陽」と呼ばれていることを知り、最初は信じられませんでした。そして最も驚いたことは被爆者たちが差別されていたことです。勝手な偏見で決めつけられ、苦しんでいることを知りました。それぞれの人の置かれている状況を一人ひとりが「正しく」理解し、「正しく」対応することが差別のない世の中を作るのに必要だと思いました。
・櫻田虹采(さくらだにこと)さん(東中)
広島を訪れてみて
私は被爆体験伝承者の人の貴重で重要なお話や、平和記念公園への訪問から、広島に限らず、長崎や沖縄などの日本の戦争によって大きな被害を受けた地域の当時の状況を知り、その悲惨さを痛感しました。このとても貴重な体験をもとに、今の日本がいかに安心して過ごせているか、どれだけ平和が大切かをより多くの人に理解してもらうために、私は少しずつでも平和への貢献をしていきたいと思いました。
・武井美聡(たけいみさと)さん(東中)
戦後80年
私は今回の広島での体験を通し、平和を願う気持ちがより一層高まりました。世界では今も戦争が起きています。そしてその戦争は人々を苦しめるものでしかないと思います。
日本は戦後80年が経ちました。私は今回学んだことを多くの人に伝え、戦争の悲惨さを風化させないために、そして平和な未来のために、一歩ずつ歩んでゆこうと思います。
・川田鈴富(かわたりんと)さん(西中)
平和記念公園と資料館を見学して
式典の会場は、厳かな雰囲気に包まれていて、空気が少し張りつめているように感じました。資料館や写真を通して伝わってくる当時の人々の思いに触れているうちに、自然と背筋が伸び、心が引き締まるのを感じました。世の中では、よく「命が失われるから」「日常が崩れるから」などの理由で、戦争はよくないと言われますが、そうした言葉よりも何倍も強く心に残りました。
・日高愛來(ひだかあいら)さん(西中)
平和記念式典に参列して
私は初めて平和記念式典に参列して、平和を願い、未来に繋げようとしている姿をたくさん見ることができました。その姿から私も、世界中の人々が平和に幸せに過ごせるようにしたいと強く思いました。そのために私は、家族や友達に、今回経験したことを話し、もっと多くの人に広島が経験した過去を知ってもらい、関心を持ってほしいと思いました。
問合せ:人権推進課
【電話】43-1111 内線162