- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鶴ヶ島市
- 広報紙名 : 広報つるがしま 令和7年8月号
今年は、戦後80年という節目の年を迎えます。この機会に「平和」について改めて考えてみませんか。
《鶴ヶ島市平和都市宣言》
平成二十四年三月三十日
市制施行二十周年にあたり、「鶴ヶ島市子ども議会」が開催されました。子ども議会では、鶴ヶ島市の未来を担う児童代表により「わたしたちの平和宣言」が採択され、次のような誓いがなされました。
一 わたしたちは、一人ひとりの命と人権を尊重し、いじめや差別を絶対に許しません。
一 わたしたちは、地域の絆を深め、人を思いやり、助け合いながら地域活動に積極的に参加します。
一 わたしたちは、地域の人たちと協力して、犯罪や事故のない、子どもからお年寄りまで安心して暮らせるまちにします。
一 わたしたちは、自然を大切にし、緑を増やし、人と自然が共生できるまちにします。
一 わたしたちは、目に見えない「放射能」という怖さをもっている「原子力」のあり方についてみんなで考えていきます。
一 わたしたちは、戦争と核兵器のない、誰もが幸せに暮らせる平和な社会をつくります。
私たち鶴ヶ島市民は、この誓いを真摯に受け止めます。
平成二十三年三月の、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故は、甚大な被害とともに、いくつもの教訓を残しました。
人は自然を支配できません。人はもともと自然と共に暮らしてきたのです。自然界に存在しない放射性物質の拡散が、私たちの命と暮らしをここまで脅かすということを、改めて思い知らされました。
地域の絆は、今を生きる力の源です。支え合うぬくもりの中から明日が生まれ、争いによって希望は失われます。最も悲惨な争いである戦争と全ての核兵器が地上からなくなることは私たちの願いです。
私たち鶴ヶ島市民は、世界の人々と未来を生きる子どもたちに向けて、ここ鶴ヶ島市が、安心して暮らせる平和な社会の実現を目指す「平和都市」であることを宣言します。
▽平和都市宣言制定の経緯
平成23年8月に、市制施行20周年記念事業として開催された「鶴ヶ島市子ども議会」において、市内各小学校6年生の代表により、将来にわたり夢や希望が持てるまちづくりの実現に向けた「わたしたちの平和宣言」が採択されました。これを受け、市は平成24年3月30日に「鶴ヶ島市平和都市宣言」を制定しました。
▽広島市平和記念式典児童派遣事業
市の平和事業の一環として、原爆死没者に対し、哀悼の意を表すとともに、改めて戦争の悲惨さと平和の尊さを深く認識するため、平成24年度から、広島市主催により毎年8月6日に開催される平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)に、市内各小学校6年生の代表8人を市民の代表として派遣しています。
多くの方に平和な社会の尊さを伝えるため、参加児童による報告会を開催します。
日時:8月23日(土)10時~
場所:西市民センター
▽平和首長会議原爆ポスター展
被爆の実相を伝えるポスターを通じて、核兵器の恐ろしさと平和の尊さを感じる展示を開催します。
期日:8月4日(月)~15日(金)
展示場所:市役所1階ロビー
展示内容:
・核兵器がもたらした被爆の実相
・折り鶴コーナー(平和を祈念して、鶴が折れます)
▽アオギリ二世の苗木を植樹
平和都市宣言の制定および広島市平和記念式典への児童派遣開始を記念して、平和への願いを込めたアオギリ二世の苗木を、市役所の敷地内に植樹しました。大きく成長したアオギリは、平和の尊さと命の大切さを伝えています。
問合先:総務人権推進課庶務人権担当