- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県白岡市
- 広報紙名 : 広報しらおか 2025年4月号 No.689
令和7年第2回白岡市議会定例会で、令和7年度の予算が可決されました。
令和7年度一般会計当初予算は、歳入歳出それぞれ、198億9,800万円、前年度と比べ10.8%の増となり過去最大の予算規模となります。
厳しい財政運営の中にあっても、市民本位の視点に立ち、複雑化、高度化する行政課題に的確に対応し、更なる住民福祉の向上を図るべく、優先すべき事業を厳選し、限られた財源を都市計画道路、白岡駅西口駅前広場や東部中央土地区画整理事業などの長期的展望におけるまちづくりに寄与する大規模事業、将来を見据えた公用施設の長寿命化事業及び学校体育館への空調整備を初めとした災害対策事業など、真に必要とされる重点分野へ振り向け、予算を編成しました。
これに特別会計、公営企業会計を含めた予算の総額は328億908万2千円で、前年度と比べて約5.6%の増となります。
【令和7年度 施政方針】
白岡市長
藤井栄一郎(ふじいえいいちろう)
令和7年度を迎えた今、本市はさまざまな課題に直面しています。そこで、次の4つの基本方針を掲げ、市民の皆さんが安心・安全に暮らし、活力にあふれ、未来へと成長するまちづくりを推進してまいります。
(1)防災・減災対策の強化
首都直下型地震や南海トラフ地震などの近い将来予想される激甚災害や、毎年懸念される水害に備え、防災・減災対策の強化を図り、「いざという時に安心できる」体制づくりを推進してまいります。
(2)少子高齢化対策と地域活性化
子育て支援・介護サービスの充実、地域包括ケアシステムの推進、住宅支援、空き家対策などにより、住みやすいまちづくりを推進するとともに、農業の振興、商工業の支援、観光振興といった施策により市の魅力を高め、地域経済を活性化してまいります。
(3)物価高騰・エネルギー問題への対応
物価の上昇やエネルギー価格の高騰が続いていることから、低所得世帯への支援、中小企業支援、省エネルギー施策などを推進し、市民の皆さんの負担を軽減できるよう努めてまいります。
(4)デジタル化と行政サービスの向上
社会全体のデジタル化が加速する中、行政サービスのDXを推進し、「一人一人のニーズに合ったサービスが選択できる、人に優しいデジタル化」を図り、誰もが取り残されることのない、便利で公平な社会の実現を目指してまいります。
令和7年度は、本市が持続可能な発展を遂げるために、私は「信頼」、「現場第一」、「変革」の3つを基本姿勢とし、市政運営に全力を尽くしてまいります。市民の皆さんのご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
■令和7年度 一般会計当初予算 198億9,800万円
《用語の解説》
▽歳入
・市税…皆さんが市に納めた個人・法人市民税や固定資産税、軽自動車税など
・国庫支出金・県支出金…市が行う事業に対する国や県からの負担金や補助金
・地方交付税…各市町村の財政力に応じて国税の一部が交付されるもの
・市債…財源を補うため、国や県、金融機関などから借り入れたお金
・地方消費税交付金…地方消費税の一部が、人口や従業者数に応じて按分され県から交付されるもの
・繰入金…他会計や基金などから一般会計に移されるもの
・繰越金…前年度から繰り越されたお金
・その他…地方譲与税や公共施設の使用料、証明書の発行手数料など
▽歳出
・民生費…子育て支援や障がい者(児)福祉、高齢者福祉など社会保障に要する経費
・総務費…事務、財産管理、戸籍、課税や税の徴収などに要する経費
・教育費…学校教育や生涯学習活動、図書館・公民館などの管理に要する経費
・土木費…道路、公園などの建設や維持及び都市計画に要する経費
・衛生費…予防接種や健康診断、環境対策に要する経費
・公債費…市が借り入れた市債の元金・利子の返済に係る経費
・消防費…消防活動や施設の維持などに要する経費
・農林水産業費…農業委員会の運営や農業の振興に要する経費
・その他…議会費や商工振興などに要する経費