くらし 令和7年度 施政方針
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県川島町
- 広報紙名 : 広報かわじま 2025年4月号 Vol.780
■気魄一閃(きはくいっせん)
令和7年度のテーマは、「気魄一閃」です。気魄一閃とは、「愚直に真っ直ぐ、力強く立ち向かってゆく精神力」という意味です。私は、まさにこの思いをもって、まちづくりに向き合っています。
今後も、「今」を生きる人たちのために、また、十年後、二十年後に暮らす人たちのことを常に想い、愚直にコツコツと、まちづくりにまい進していきます。
■まもる
大規模な浸水時の一時的な避難場所として進めている高台避難場所は、令和7年度にアクセス道路や水路の整備を行います。
また、桶川市とのごみ処理広域化を進めるため、4月1日に設立される川島桶川資源循環組合に対し、施設整備基本計画の作成や生活環境影響調査、建設候補地の用地測量などのための負担金を支出します。
水道事業では、大規模地震にも安定的に水道水を供給し、給水体制を充実させるため、令和7年度も重要給水拠点までの配水管の耐震化を進めます。
震災時の指定避難所となっている小学校と中学校の体育館には、エアコンを整備します。また、アリーナ部分の照明をLEDに替え、学習環境の向上と省エネ化を図ります。
近年の豪雨災害は、いつ、どこで発生するかわかりません。そこで、降雨観測データの収集や基礎情報の電子モデル化を行うとともに、シミュレーション解析による内水浸水想定区域図を作成し、浸水対策の検討をしていきます。
主要地方道日高川島線は、引き続き県と相互に協力し、道路の安全性の確保と利便性の向上を図ります。令和7年度は、物件調査や用地買収などを行います。県道川越栗橋線の歩道整備についても、継続して県に要望していきます。
このほか、安心、安全な「まちづくり」のため、高齢者世帯への防犯機器などの購入・設置費用補助のほか、コバトン栄養管理アプリ事業や大人の予防接種事業、成人検診事業などを拡充します。
■つなぐ
新たな地域づくりの活動拠点として、「川島町地域活動センター」を4月1日に開設します。地域にお住まいの方々が中心となり、様々な課題の解決に向け、よりよい地域づくりを考えていける施設になればと考えています。令和7年度は、地域活動センターや、まちづくり協議会の管理運営を行います。
このほか、企業版ふるさと納税の活用や町内事業者と連携した新たな商品開発に取り組む「ふるさと納税推進事業」、古民家の利活用、魅力あるイベントの開催といった「交流促進事業」などを進めていきます。
■つくる
産業拠点の創出に向けた新市街地を整備する、圏央道川島インターチェンジ南側地区の開発は、先行する29ヘクタール部分の市街化区域編入などに必要な各種手続きを行います。また、上伊草地内に立地予定の宿泊施設は、都市計画法第34条第11号区域の指定を行いました。今後も引き続き、進出事業者と調整を進めながら、早期の着工、開業に向け、支援していきます。
農業分野では、ロボット技術などの先端技術を活用し、スマート農業を実践しようとする新規就農者・認定農業者を支援する「次世代農業・販路拡大推進事業」を創設します。このほか、地域の特性を生かした農業支援や観光振興にも引き続き、力を入れていきます。
■そだてる
昨年、川島町民栄誉章を授与した、本町出身のプロゴルファー岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと)さんが、今年からアメリカツアーに本格参戦しています。アメリカの地で岩井ツインズ旋風を巻き起こしてもらいたいと期待しています。
教育の分野では、この4月から、施設一体型の小中一貫教育が始まります。つばさ南小学校とつばさ北小学校を廃校とし、新たに「つばさ小学校」を川島中学校内に開校します。川島町地域活動センターの開設とともに、これからの社会教育、学校教育の大きな転換期となるので、そのスタートを注視したいと思います。
また、虐待やいじめの問題、学校事故などへの法的助言を受けるため、新たに学校弁護士(スクールロイヤー)への相談体制を整備します。
子育ての分野では、公立保育園の今後について検討を進め、けやき保育園への統合を決定しました。令和9年度からの統合に向け、令和7年度は保育園の建物設計を行っていきます。
また、引き続き、保育園、幼稚園、小中学校の給食費助成事業も実施します。
このほか、出産・子育て応援事業、産後ケア事業、0・1・2歳児子育て支援用品支給事業、放課後児童対策事業、子育て支援医療費支給事業、児童手当支給事業、そして、高校生応援事業と、お子様が産まれる前から成人になるまで、町を挙げて子育てを応援していく体制づくりを充実させます。
令和7年度は、第6次川島町総合振興計画前期基本計画の最終年度でもあります。後期基本計画の策定については、「ここが好き、やっぱり好き」の理念を実現できるよう、具体的な目標を設定していきます。町民の皆様並びに議員各位におかれましては、引き続き変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、令和7年度の町政経営に対する施政方針といたします。
川島町長 飯島和夫