子育て キラリ輝くちばの星

■県立柏高等学校
「身近な水環境から学ぼう」

◇手賀沼を科学的に観察
県立柏高校では、理数科の1年生を対象とした水環境講座を開催しています。令和6年度は、筑波大学の教授から世界の水質汚染や水不足などの問題を学んだ上で、身近な手賀沼での水質調査を実施しました。
採取した水は想定よりも濁っており、汚れの程度の目安となるCOD(化学的酸素要求量)の測定結果は10mg/Lと、やや高い数値が出ました。阿部(あべ)さんは「水が濁っていたので、昨日の強風で水がかき混ぜられCODが高くなったと思う。野外の調査では自然環境が影響すると実感した」と話し、現地での調査・観察を踏まえて、測定結果を客観的に評価していました。

◇大切な水について考える
この調査を通じて、生徒たちはいろいろな気付きを得ました。松井(まつい)さんは「改めて手賀沼の水質問題を感じた。深い場所で採水したらもっと汚れているかもしれない」と、さらなる興味が湧いたようでした。身近な手賀沼での調査を通じて、水や環境について改めて思いを巡らせた生徒たち。大切な水を守るために何ができるか考えるきっかけとなりました。

▽県立柏高等学校(柏市)
1970(昭和45)年設立。これまで15年間にわたり文部科学省によるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されるなど、普通科も含めて理数系の教育を重点的に行っていることが特徴です。

問合せ:県立柏高等学校
【電話】04-7131-0013
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