- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県木更津市
- 広報紙名 : 広報きさらづ 令和7年6月号
本市では、大気、水質の環境や航空機騒音などを常時監視するとともに、環境に関する苦情・相談に応じています。環境基本法では6月5日を「環境の日」と定めており、毎年この日を含む6月を「環境月間」としています。環境月間に合わせて、地球環境の大切さや環境問題への理解を深めるため、令和6年度(一部令和5年度)の環境測定結果などの概要をお知らせします。
■〔大気環境〕光化学オキシダントを除き、環境基準は達成されています
高濃度で呼吸器への影響が懸念されている大気汚染物質「二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質および光化学オキシダント」について常時監視した結果、令和6年度は光化学オキシダントを除き環境基準以下でした。
気象条件などから光化学オキシダント濃度の高い状況が継続しそうな場合には、光化学スモッグ注意報などが発令されます。令和6年度の木更津市(君津地域)で発令された光化学スモッグ注意報は、3回(令和5年度は2回)でした。
注意報が発令されたときは、不要不急の外出をなるべく控え、屋外での激しい運動は避けましょう。
■〔苦情〕屋外の焼却行為に伴う苦情が多く寄せられています
令和6年度の環境に関する苦情発生件数は119件で、令和5年度の105件から増加しました。
苦情の多くは大気汚染・悪臭・騒音に関することで占められ、中でも大気汚染に関する苦情のほとんどが焼却行為に伴うものでした。
◇屋外燃焼行為は、やめましょう!!
屋外燃焼行為は、法律で原則禁止されています。
・農業や漁業など例外で認められている場合でも、屋外で焼却するときは風向きや燃やす量などを考慮し、周辺に十分配慮してください。周辺の生活環境に影響を及ぼしている場合は指導の対象となります。
・構造基準に適合しない焼却炉(助燃装置がついていない、燃焼温度の管理ができないなど)は使用できません。
・違反者には罰則が適用される場合があります。
■〔水質〕河川BODは環境基準以下、海域CODは一部環境基準を超えました
〔環境基準〕
BOD:小櫃川 3mg/L以下
COD:
・C類型…木更津港内周辺海域 8mg/L以下
・B類型…中島沖海域 3mg/L以下
・A類型…海ほたる周辺海域 2mg/L以下
〔BOD・CODとは?〕
水の汚れ具合を知る上で指標となる数値。数値が低いほど水質が良いことを示しています。BODは河川、CODは海域や湖で用いられます。
◇河川(市内の主要6河川15地点で測定)
BODによる水質の評価では、昨年度と比べ矢那川(矢那川橋)は変化がなく、小櫃川(金木橋)、烏田川(浜美橋)および畑沢川(畑沢橋)は減少し、七曲川(富来田橋)および武田川(思案橋)は増加しました。環境基準が定められている小櫃川5地点については全て環境基準以下ですが、環境基準が定められていない河川のうち、畑沢川についてはBODの値が高い傾向にあります。
◇海域(木更津港湾区域内5地点、海ほたる近傍など3地点で測定)
CODによる水質の評価では、陸地に近い木更津港内では環境基準以下でしたが、中島沖および海ほたる東側では環境基準を超えていました。
◇川や海の水をきれいに!
川や海の水質汚濁は、生活排水による影響が大きいと言われています。生活排水による汚濁を削減するため、浄化槽の適正管理、下水道への接続などを積極的に行うとともに、台所では油の付着した食器類は紙で拭き取ってから洗うなど、家庭でできる水質浄化への取り組みにご協力ください。
◇揚水施設を設置・交換される方はご相談を!
揚水施設(動力を使って地下水を汲み上げるポンプなど)を新たに設置する場合や、今あるポンプを交換する場合は県条例により許可が必要な場合があります。
また、すでに許可を受けている揚水施設でも、許可期限の終了日までにその更新手続きが必要です。
■〔航空機騒音〕東京国際空港は環境基準以下を維持、木更津飛行場は環境基準超えでした
◆東京国際空港(羽田空港)
本市上空は東京国際空港(羽田空港)に着陸する際の航路になっていることから、県および市において市内3地点で年間を通じて航空機騒音を測定しています。
騒音の大きさを示す「Lden(エルデン)」の値は、コロナ禍(令和元年)以前と比べて減少しており、令和5年度はすべての測定局(貝渕、大久保、畑沢地区)で環境基準以下でした。各測定地点の測定結果の詳細については、千葉県大気保全課のホームページをご覧ください。
『千葉県 航空機騒音』で検索
国土交通省では、過去1カ月間の飛行コースをインターネットで公開しており、高度や飛行ルートなどが確認できます。
『羽田空港 飛行コース』で検索
◆木更津飛行場
本市には陸上自衛隊の木更津飛行場があることから、毎年決まった時期と場所で騒音測定を実施しています。
令和6年度の測定結果は、騒音の大きさを示すLdenの値が59.4デシベルと、住居地域では2.4デシベルほど環境基準を超えていました。
◇航空機騒音の環境基準
千葉県知事により東京国際空港および木更津飛行場の影響を受ける本市は市全域に環境基準が適用されています。
◆富士山の観測(1969年度から実施)
令和6年度は122日観測できました。
問合せ:環境政策課
ホームページ番号:2511
【電話】0438-36-1443【FAX】0438-30-7322