子育て 地域と連携 新しい部活動のかたち -部活動の地域移行-(2)

■Interview
少しずつ進んでいる佐倉市の地域移行。これまでとは違う「地域移行クラブ」に参加しているみなさんはどう感じているのでしょうか?
今回は、今年度から休日の部活動を地域移行している臼井西中学校の女子バレーボール部で活動しているみなさんにお話しを聞きました。

◆Focus 臼井西中学校 女子バレーボール部
臼井西中学校の女子バレーボール部では、今年度から、平日は週4回、部活動の練習を行い、毎週土曜日は地域移行クラブとして活動しています。

▽専門的なアドバイスで、苦手なことを克服しました
部長 根本さん
休日の練習は、専門的なことがとても多いのですが、指導員のかたがたが、優しくあたたかい雰囲気で接してくれるので、楽しく練習できていて、相談や質問もしやすいです。
私は、昨年までスパイクが苦手で強く打てなかったのですが、わかりやすく指導してもらい、とても強く打てるようになりました。
休日は、平日の練習の応用編や大会にも繋がるような練習ができるので、とても充実していると感じています。

▽バレーボールの楽しさを伝え、子どもたちの成長を応援したい
指導員 川上さん
私は、現在まで約30年間バレーボールを続けていて、自分の経験を生かして競技の楽しさを伝えられたらと思い、指導員に応募しました。
休日は、さまざまな練習に楽しく取り組めるようにメニューを考え、一人ひとりが少しでも進歩できるように声かけをしています。今まであまり接する機会がありませんでしたが、無邪気な子どもたちと一緒に練習できるのは、とても楽しいです。
今後、部活動を地域移行することで、子どもたちがやりたいことを体験し、切磋琢磨しながら、技術的にも内面的にも成長してもらえたら嬉しいです。

▽生徒たちの技術が向上し、教員のプライベートの時間も増えました
顧問 大野先生 土屋先生
生徒たちにとって、専門の指導員から指導を受けられることは技術向上に繋がっており、特に基礎的な部分が上達したと感じています。
指導員のかたがたは、とても丁寧に対応してくださっていて、練習内容や大会結果、生徒の状況などについて密に連絡を取り合っています。平日の部活動でも、指導目標が明確になり、指導員がいる安心感から、心に余裕ができました。
また、休日の部活動が地域移行されたことで、自分の時間や家族との時間も増えました。

■子どもたちのために新しい部活動のかたちを目指します
指導課 小林指導主事
国のガイドラインに基づき、全国で「部活動の地域移行」の取り組みが進んでいます。佐倉市でも、令和5年度から休日部活動の地域移行を段階的に進めており、令和8年度には、一部を除くすべての部活動における休日の地域移行を目指しています。
また、子どもたちが幅広い体験をできるよう、スポーツインストラクターによる巡回型教室や、地域移行クラブ参加者を対象とした体験型地域振興イベントなどの実施も予定しています。
子どもたちの選択肢を広げ、活動の場を守り、スポーツや文化活動に親しむ機会を確保するためには、社会全体で環境を整えることが大切だと考えています。
今後も地域の力をお借りして、未来ある子どもたちのために、学校や地域の実情に応じた最良の枠組みを検討し、新しい部活動のかたちの実現を目指していきます。

■佐倉市公式YouTubeチャンネル「さくら動画配信」でも配信予定です!
部活動、地域移行クラブに進化中!
配信予定日時:3月17日(月)午後6時~
視聴はこちらから
※二次元コードは、本紙をご覧ください。

問合せ:指導課
【電話】484-6185