- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県香取市
- 広報紙名 : 広報かとり 令和7年4月号
■1年の振り返りと、未来への展望
農業振興分野隊員
工藤広夢(くどうひろむ)さん
プロフィール:秋田県能代市出身。大学時代に農芸店での仕事を経験し、農業に興味を持つ。令和6年4月より、農業振興分野の地域おこし協力隊として活動。
香取市地域おこし協力隊として活動し、1年が経過しました。
私は「土壌センシング」を通じて農業支援を行うための取り組みを進めています。圃場(ほじょう)の土壌成分を分析し、施肥設計や作物選定のアドバイスを行うことで、収量の安定化を目指しています。
今年は、所属先にあるセンシングマシーンを稼働できるよう整備し、東京農工大学の先生の指導の下、使用方法を学びました。その後、地域の農家さんの圃場で実際にセンシングを実施し、得られたデータと農家さんの経験や収量の情報が一致することを確認しました。これにより、センシングデータの信頼性を確かめることができました。
また、ドローンを活用した作物の色味分析にも取り組み、空と地のデータを組み合わせることで、より精度の高い農業支援を目指しています。
今後も地域農業の発展に貢献できるよう努力していきます。
■1年間の歩みと新たな挑戦
関係人口創出分野隊員
毛利智哉(もうりともや)さん
プロフィール:銚子市出身。高校を卒業後、都内の大学に進学。営業職や公務員を経て、令和6年5月より、関係人口創出分野の地域おこし協力隊として活動。
地域おこし協力隊員として香取市に着任してから1年、毎日が充実した日々を送っています。
私は佐原高校の卒業生ですが、職場や町で出会う人たちが実は学校の先輩だったりして、昔話に花を咲かせることができ、とてもうれしく感じています。地域の皆さんとのつながりが深まったことが、この1年の大きな収穫です。
所属先の「農園リゾートTHE FARM」では、温浴施設の受付や宿泊チェックイン業務など実際の運営に携わりながら、経営のノウハウを学んでいます。
この経験がきっかけで、将来的には地域活性化のために自分自身で起業したいという気持ちが強くなり、現在は協力隊の先輩と一緒に、協力隊のサポートや地域振興を目的とした法人設立に向けて準備を進めています。定款の作成や登記書類の作成など、初めての挑戦に戸惑いながらも、仲間と協力して一歩一歩進んでいます。
2年目には、これまで学んだ経験やつながりを生かし、香取市の魅力をさらに発信していきたいです。