- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県香取市
- 広報紙名 : 広報かとり 令和7年8月号
■縄文人は意外とグルメ?
縄文時代の人々は、動物や植物が豊富な場所の近くに集落を営み、暮らしていました。その様子の一端を貝塚の発掘調査から知ることができます。
千葉県は全国でも有数の貝塚が密集する地域です。香取市内では現在の海岸線から遠く離れた内陸部の貝塚でも海水や汽水(きすい)に生息する貝が出土します。
これは「縄文海進(じょうもんかいしん)」と呼ばれる気候の温暖化に伴い、氷期の氷河が溶けて海水面が上昇し、現在の利根川や霞ヶ浦を含む広大な低地が海となっていたからです。
貝塚では、貝殻の持つ炭酸カルシウム成分のおかげで獣骨や魚骨が良好な状態で残されています。
市内には明治時代から発掘調査が行われている貝塚もあり、食生活の一部が明らかとなっています。
貝類ではハマグリがほぼ全ての貝塚より出土しており、縄文時代の人々から絶大な支持を得ていたと考えられます。その他にアサリやシオフキ、マテガイ、バカガイなどがあります。当時も現代を生きる私たちと同様においしい貝類を目当てに潮干狩りを行っていたといえます。そう考えると、縄文時代の人々も意外とグルメだったのかもしれません。
また、食べ終わった貝は必ずしも捨てるわけではなく、加工して装飾品や道具として利用していました。例えば魚のうろこを取るために使用された貝刃(かいじん)は、ハマグリなどの分厚い貝殻の縁に刻みをつけたものです。今日話題になっているSDGsに通じるものを感じます。
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