- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県山武市
- 広報紙名 : 広報さんむ 令和7年2月号
人生を重ねてきた温かな手と一本の針と糸から創り出される「つるし雛飾り」。江戸時代から子どもや孫の健やかな成長を願う思いとともに受け継がれてきました。
市内では、平成22年に成東中央公民館で開催された講座をきっかけに、50代から80代までの女性たち40人が集まり、着なくなった絹の着物に新たな命を吹き込み、ひと針ひと針に真心を込めて、つるし雛飾りを制作しています。
「普段はお父さん(夫)と農家をやっていて、孫の誕生をきっかけに始めました。月2回、ここでみんなと色んな話をしながら作るのはとても楽しいです。」と話す参加者。「うちも農家なんですよ。私もこの時間がとても楽しくて、うちのお父さんも『いってらっしゃい』と喜んで送り出してくれて。適度な距離感が夫婦仲良くやっていける秘訣かも(笑)」と和やかな会話が続きます。
毎年蓮沼ガーデンハウスマリーノ内では、女性たちが制作したつるし雛飾りの展示を行っています。昨年は島根県からの来訪者もあり、2500人を超える方々が来場した人気の企画です。
今年も蓮沼で美しい展示をご覧になりながら、心あたたまるひとときをお楽しみください。
◇つるし飾り展さんむの雛まつり
2月22日(土)~3月23日(日)10時~16時(入場無料)
蓮沼ガーデンハウスマリーノ(山武市蓮沼ホ311)
※期間中は、施設内のレストランで日替わりランチを実施中