文化 60年の時をへて 歴史が育んだ、成東高校の「桜」の博物館

毎春、人々を温かく包み込む桜の花。成東高校の敷地には、過去と未来をつなぐ象徴として、また、新たな門出を迎える生徒たちを祝福し、卒業する生徒たちをそっと見守る桜が26種126本植えられています。
成東高校の桜の歴史は、昭和40年に大正5年卒業の旧制中学第12回生の方々が植樹をしてくださったことに始まります。きっかけは校章が「桜」であったこと。
60年の時をへて、毎年3月から4月にかけて、26種の桜が個性を輝かせながら咲き誇ります。
まるでそこは桜の博物館。正門をくぐると、まずは樹齢100年を超えるソメイヨシノが出迎えます。創立125年を迎えた成東高校の歴史が刻まれています。力強く優しく枝を広げた桜を多数見ることができます。他にも、校内を取り囲むようにピンク、白、黄、色とりどりの桜が華やいでいます。桜の寄贈は今に至るまで続き、この「桜の博物館」は今でも更新を続けています。
126本の桜はただそこに咲いているだけではなく、その一本、一本に卒業生や成東高校を思うさまざまな方の気持ちが込められています。その思いを大切に、桜を守っているのが成東高校生物部の顧問の岡田実(おかだみのる)先生と技能員の佐藤秀(さとうまさる)さんです。
「この辺りで、これだけたくさんの種類の桜を一か所で見られるのは珍しい」と岡田先生。
成東高校の在籍歴は今年で通算24年となります。平成4年の着任から3年目の春、校庭の満開の桜が目に留まり一瞬にしてとりこに。他校へ異動した際も、桜への思いは消えることなく再び平成23年に成東高校に着任したという逸話も。生物部の顧問として、精力的に桜について調べ、成東高校の桜の魅力を伝えようと、お手製の成東高校桜マップ(P3参照)を作成しました。
技能員の佐藤さんは毎年2回の追肥と3回の消毒、落葉樹である桜の葉の掃除を行い、長年、縁の下の力持ちとして支えてきました。
「桜の維持管理をしてくださる佐藤さん、消毒や追肥にかかる費用に協力してくださる学校や事務の方、觀櫻會(かんおうかい)にご協力くださるPTAの方、皆さまの協力がなければ桜は咲かない」と関わる全ての方への感謝を語りながら、岡田先生が見つめる先には河津桜のつぼみが、開花に向けてウォーミングアップ中でした。(取材・2月上旬)
今年の春は、正門へ続くあの坂を登ってみませんか?門をくぐった先には、成東高校の優しい桜のおもてなしが皆さんをお待ちしています。

◆Message
生物担当
岡田実先生
色も香りもさまざまな桜は、種類ごとにそれぞれの魅力があります。この場所で、五感で桜を感じてもらえたら嬉しいです。成東高校では3月下旬から、約1か月の間、桜が楽しめるので、時期をずらして何度も足を運んでいただくことをおすすめします。解説を加えながら、ご案内させて頂きます。

◆さんむの春を満喫 市内のスポット
※詳しくは広報紙P2をご覧下さい。

◆-成東高校写真部が写す-青春を彩る桜たち
※詳しくは広報紙P3をご覧下さい。

◆桜の開花スケジュール(一部抜粋)

・成東高校桜マップ
・開花スケジュールはこちら
※詳しくは広報紙掲載の二次元コードをご覧下さい。
※桜の開花スケジュールは前後する場合がありますので、ご了承ください。

◆〈岡田先生厳選!〉成東高校おすすめ桜3選
1位タカサゴ
花弁が半八重(7~10枚)で、木の高さが2~3mほどしか成長しないため、目線の高さで咲き誇る桜を楽しめます。ほのかに香り、品のある素晴らしい桜です。
見頃:4月上旬

2位オオシマザクラ
ほのかに薄紅色が混ざる美しい桜です。多くの園芸品種を生み出しています。桜餅に用いられる葉は、この桜です。花からもこの「クマリン」の香りが漂います。
見頃:4月上旬

3位
ショウゲツ
大輪の花を咲かせ、花の輪が赤く中心が白い八重桜(花弁が10枚以上の桜)です。花びらの透明感が美しく、人気のある桜です。
見頃:4月中旬~下旬