- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県山武市
- 広報紙名 : 広報さんむ 令和7年10月号
■これからも「一期一会」の心をもって
山武市立南郷小学校 校長 長谷川峰史
本年4月、校庭に咲き誇る桜の花々に迎えられ、本校に着任しました。自分自身、久しぶりの小学校現場であり緊張もしておりましたが、それ以上に、本校職員・保護者・地域の方々に出会えること、そして、進級・入学の喜びに満ちた南郷っ子たちとの出会いをとても楽しみにしていました。その一方で、改めて、歴史と伝統ある南郷小学校の校長に着任させていただいたことへの喜びとともに、校長としての「自覚と責任と誇り」を強く心に抱いたことを今、思い出しています。
さて、着任から約4カ月。1学期終業式を迎えた時、「光陰矢の如し」という言葉を改めて実感しました。
この終業式では、本校の子どもたちとの新たな出会いの場であった1学期の始業式・入学式において、子どもたちに期待する姿として示した「3つのお願い」
(1)自分と友達を大切にすること。
(2)学ぶ(どうして・なぜと感じることを大切にして、その答えを見つける)ことを楽しむこと。
(3)((1)と(2)をするために)心と体を元気にすること。の振り返りをしました。
1年生から6年生まで子どもたちの反応はさまざまでしたが、一人一人が、その子なりに意識をしてくれていたのではないかと感じています。そして、2学期になったら、「今のレベルをさらに上げていこう」と呼びかけました。
さて、前述の「3つのお願い」に込めた自分の思いの中の(1)についてもう少し詳しく述べたいと思います。
私ごとになりますが、教師としてのスタートを切ってから30余年が過ぎようとしています。新採(教師1年目)の時からこれまでも、そしてこれからも自分自身の座右の銘となる言葉に「一期一会」があります。この言葉の意味については、本校の図書室にある、「マンガで覚える四字熟語(斉藤孝著)」という本のP126に次のようにありました(※一部、平仮名を漢字に変換)。
「『一生に一度の出会いだと思ってその出会いを大切にしなさい』ということ。さらに、『人生ではたくさんの出会いがあるけれど、一つ一つの出会いは一度きり。そう思ったら、どんな出会いも大切にしたくなるね』ということ」です。
今思い返すと、新採の時に初めて担任をした子どもたちに最初に伝えたのがこの「一期一会」であり、この言葉を通して「自分を大切にしてほしいこと。そして、自分と同じように友達を大切にしてほしいこと」という自分の思いを伝えていました。前述しましたが、あれから30余年が過ぎ、校長となった今でもその時と同じ気持ちでいます。さらに、今は自分なりに意味を少し加えています。それは、「人と人の出会いは決して偶然ではない(=必然である)こと。だからこそ、その出会いに感謝し、そのことを大切にしていきたい」ということです。
そして、自分がそうであったように、本校の子どもたちにもさまざまな「人との出会い」と「出会えた相手」を大切にしてほしいと願っています。それはきっと子どもたち自身の今後のより良い成長の大きな糧になっていくと思うからです。
今更ではありますが、校長として、子どもたち同様に保護者・地域の皆さまにも「一期一会」の心をもって接していけたらと思います。これからも南郷小職員一同、子どもたち・保護者・地域の皆さまとの出会いに感謝しつつ、そのことを大切しながら、子どもたちのより良い成長に向けてまい進してまいります。今後も、本校への深いご理解と温かなご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いします。
