子育て ありがとう布施小学校 令和7年3月150年の歴史に幕

布施小学校は、1874年(明治7年)1月、公立上布施小学校を真常寺に仮設したのが始まりです。1947年(昭和2222年)には布施村立布施小学校、1955年(昭和3030年)には町村合併により布施学校組合立布施小学校と改称しました。現在いすみ市と御宿町にまたがる県内唯一の組合立の学校です。創立以来2,800名を超える卒業生を輩出してまいりましたが、今年度末150年の歴史に幕を下ろします。

■家庭・地域とともに歩んだ学校づくり
令和6年度の児童数は1919名(1414家庭)。明るく素直な子どもたちです。今年度の学校教育目標は「郷土を愛し、豊かな心と確かな学力を備えた、心身ともにたくましい児童の育成」と設定し、「家庭・地域とともに歩む、みんなの笑顔があふれる学校」を目標に日々の教育活動を進めました。6月に実施した地域参加型のスポーツフェスタでは、保護者や地域の方々も一緒に参加できる種目を多く設けました。ダンス競技では、音楽に合わせて会場の全員で踊り、世代を超えてふれ合うことができました。学校と地域が一体となって取り組み、地域とともにあることを感じられる行事となりました。
さらに、全校児童で、学校近くの「布施っ子田んぼ」において、田植えと稲刈りの体験学習に取り組みました。地域の方々との関わりを通して、自分たちが「布施の子ども」として地域から大切にされていることに気づきました。感謝の気持ちを持つとともに、地域を大切にしようとする気持ちを育てることにつながりました。

■継続発行された2つの文集
本校には昭和・平成・令和と、長く受け継がれる文集があります。『松風』と『笹の台』という2つの文集は、本校の歴史であり、貴重な宝物です。家族で読み、子どもの成長を一緒に喜び合う作品として本校を語る上ではなくてはならないものです。特に、『松風』は、令和4年度に節目となる第50号を発行しました。過去の作品からは、その当時の社会背景や家族のあり方、子どもたちの生活の様子を伺い知ることができます。

■「心のふるさと」~ありがとう布施小学校~
長い歴史の中で、皆様方に育てられた布施小学校は、児童・保護者・教職員だけでなく、これまで布施小学校に携わっていただいた皆様の心に「ふるさと」として根付いています。そして、本校での学びは永遠に残ります。
最後に、これまで布施小学校発展のためにお力添えをいだきました皆様に心より敬意を表すとともに感謝申し上げます。ありがとうございました。