- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県睦沢町
- 広報紙名 : 広報むつざわ 令和7年3月号
「NPO法人自殺防止ネットワーク風」代表を務める篠原鋭一先生が、人生のホットな生き方のヒントをご紹介します。
◆『いつでもどこでも誰にでも当てはまる人生の七つの法則』
中小企業経営者研修会が開かれた時のことです。短い講話を終えて退室しようとする私に一人の参加者が手を挙げて問いかけました。「お聞きしたいことがあります。人生とはなんですか?」
突然の質問に会場がざわつきましたが、次のように答えました。「人生とは何か、まことに良い質問です。お答えしましょう。」
一、人生は、たった一度きりです
あの世があるかないかなんて、議論しても意味はありません。あの世から帰ってきた人もいませんし、まあいつの日にか行ってみればわかる…。とにかく、この世の人生は一度きりです。
二、人生に定年はありません
会社や組織には定年がありますが、人生に定年はありません。人間、死を迎えるその一瞬まで人生の現役です。
三、人生の主人公は自分です
おしっこがしたくなったからと言って、となりの人に代わりに行ってもらえますか。人生も同じです。自分が主人公になって生きて行かねばなりません。
四、人生は片道切符の旅です
人生は片道切符の旅なのです。ならば各駅停車に乗ってゆっくり行きましょう。特急に乗ったら、見ておくべき風景も見過ごしてしまいます。片道切符の人生も各駅停車だから充実するのです。
五、人生は出会いの日々なのです
八〇歳まで生きても、心の底からこの人に会えてよかったと思える人の数はわずか二百人程度とのこと。家族、友人、仕事仲間……。わずか二百人と思えば、どんな出会いも尊いと思えませんか!
六、人生は、一人では生きられない
自分の力だけで生きていると思ったら大間違いです。多くの人や物に支えられて、助けられての人生です。一人では生きられません。
七、人生とは、今を悔いなく生きること
今日が本番 今が本番 この一瞬こそが本番です。
今、今、今の積み重ねが〝人生〟にほかなりません。
これがいつでも、どこでも、当てはまる人生の法則です。
質問者の「わかりました!」との声に送られて会場を後にしたことでした。
篠原 鋭一(えいいち)氏
1944年兵庫県生まれ。駒澤大学仏教学部卒業。
千葉県成田市曹洞宗長寿院住職。曹洞宗総合研究センター講師。
同宗千葉県宗務所長、人権啓発相談員などを歴任。
「NPO法人自殺防止ネットワーク風」代表。
公立の小学校・中学校・高等学校を巡り「いのちを見つめる」課外授業を続けている。
「生きている間にお寺へ」と寺院を開放。
「少年院」「拘置所」で特殊詐欺犯罪の結末を説き続けている。
篠原氏は令和6年1月27日(土)に町農村環境改善センターで「こころの健康講演会」の講師を務める。