健康 保健師だより~HSP(繊細さん)を知っていますか?~

HSPとは、“Highly Sensitive Person”の略で、「非常に繊細な人」を指します。最近では、多くの本が出版されています。HSPは、性格的特性のひとつであり、5人に1人がHSPと言われています。様々なことに敏感に反応してしまうため、生きづらさやストレスを感じやすい傾向にあります。

■HSPの特徴は?
・物事を深く考える(考えすぎてしまう)
・過剰に刺激を受けやすい(音や光、においなどの環境からの刺激に対し敏感)
・共感しやすい、感受性が豊か(他人の言動や感情への共感性が高い)
・些細なことにも気づく(空気を読みすぎて疲れてしまう)
などがあります。

HSPは、何らかの病気・障がいというより、誰しもが持っている「気質」と考えるのが適切です。「薬などを使って治療する」というよりは、「日常生活の中でどう付き合っていくか」が重要です。考え方や環境、周囲の意識を変えるなどの工夫で過ごしやすくなります。

■対処方法は?
・ありのままの自分を受け止める。(自分の気持ちに寄り添う)
・自分が何に敏感・苦手なのかを知る。
・自分にとってのこころのよりどころを作る。
・無理のない範囲で刺激に慣れる。
・人との距離を保つ。
・スルーすることを覚える。(相手の言動に振り回されない)
・こころの境界線を意識する。

HSPであることから、結果的にうつ病や適応障害になることもあります。日常生活に支障が出てくるようであれば、早めにカウンセリングや専門機関へ相談し、自分にあった治療や対処法を行いましょう。
保健センターでは、こころの健康相談を随時行っています。また、障がい者基幹相談センターでも相談を受けています。お気軽にご相談ください。

担当:大野

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