- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県長生村
- 広報紙名 : 広報ちょうせい 令和7年7月号 No.561
地名には、暮らしや歴史、自然と深く関わる由来があります。
この特集では、地名に込められた意味や物語を紹介します。
地名を通して、ふるさとの魅力を再発見してみませんか。
■金谷台(かなやだい)
金田の飛地の小字名。
金田は古い村だけに元の村も広く飛地も多い。ここの隣の金谷沼と言う所も飛地である。
薮塚の大きな沼の向こう側の山林地帯で、昭和のはじめ頃までは戸数も少なく薮塚と密接な関係にあったが、地理的な関係もあって単独の自治会がつくられた。
■薮塚(やぶつか)
薮塚という地名のとおり雑草木が一面に生い繁り、その周辺には松や杉の大木が大空にそびえ立っていた。
千葉の方言に「やぶっから」ということばがあるが「藪」の字のとおり雑草木の密生しているところをいい「塚」は土を高く盛ったところをいう。
江戸時代初期、伊文という人がこの土地に来てこの藪地を開墾し、田畑として住みついた。このようなこの土地の状況から薮塚と呼ばれるようになったと思われる。
出典:長生村地名物語(平成13年一部改定再版)