- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県長南町
- 広報紙名 : 広報ちょうなん 令和7年7月号
〜食事とエネルギー消費〜
〔寄稿〕東京家政大学 客員教授 博士(医学) 清水順市
■食べた食物はどのようなところで消費されているのでしょうか?
人が成長するためにはエネルギー(栄養)が必要です。前回の図で説明したように身体が成人の大きさになるとその身体を維持していくために最低限のエネルギー(基礎代謝量)を摂る必要があります。そこで、家事、仕事、勉強、運動をする時にはそれ以上のエネルギーを摂る必要があります。健常人はその必要なエネルギーを食事として口から摂ります。しかし、運動も仕事もしないで、家の中でゴロゴロしていると筋力や循環器機能が低下し、その結果栄養が蓄積され、肥満になります。
▼基礎代謝量の算出(日本医師会の資料より)
基礎代謝量=基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×参照体重(kg)
▼1日に必要な推定エネルギー量(日本医師会の資料より算出)
推定エネルギー必要量=体重1kg当たりの基礎代謝量基準値×参照体重(kg)×身体活動レベル基準値
筋力増強にはタンパク質、骨の強化にはカルシウムの摂取が必要です。肉類や牛乳を毎日欠かさず食事に摂り入れるようにしましょう。
出典:千葉県「グー・パー食生活ガイドブック(概要版)」